はじめに
日系2社の対応
新型コロナウイルスの大流行が世界規模になり、海外旅行や出張を取りやめたり、日程を変更したりした方もいるのではないでしょうか。感染拡大がいつまで続くかわからないため、海外旅行の予定がある方やゴールデンウィークなどに旅行を計画している方も、気をもんでいることと思います。
渡航予定先がコロナウイルスの感染拡大を理由に日本からの入国を拒否する措置を取った場合、予約していた航空券やツアーの代金はどうなるのでしょうか?
JALとANAにそれぞれ問い合わせたところ、両社とも各国の出入国制限に伴うキャンセルや変更は運賃規則にかかわらず手数料なしで受け付けていると回答しました。また、両社とも入国制限の対象となった場合はツアーの取消料も免除としているため、ダイナミックパッケージなどを利用して航空券とホテルをセットで予約している場合、ホテルのキャンセル料も心配する必要はありません。ただ、旅行会社を通して予約を入れている場合は、扱いが異なる場合があるので、予約元の旅行会社への確認が必要です。
では、渡航予定先が特に日本からの入国を制限していない状況で、空港や機内での感染リスクを考えてキャンセルする場合はどうなるのでしょうか?
JALとANAは現在、特別対応を行っており、3月19日までのすべての日本発着便(2月28日までの発券分)の払い戻し手数料を無料としています(香港を含む中国発着便は別対応)(追記:両社は、3月20日から4月5日までの航空券に関しても無料での変更や払い戻しを可能としました)。
通常、航空券の払い戻しや変更の手続きは、搭乗予定便の出発前までに済ませなければなりませんが、問い合わせ窓口への電話がつながりにくい状況が続いているため、両社とも当該便の出発後に払い戻しの手続きをすることが可能、としています。