中学受験に関する数字を森上教育研究所の高橋真実さん(タカさん)と森上展安さん(モリさん)に解説いただく本連載。

休校要請から2カ月以上が過ぎ、その間に季節も冬から春へとすっかり変わりました。季節だけではなく、子どもたちを取り巻く環境もまた一変しています。

この急激な変化に首都圏の私立高校では、どのように対応しているのでしょうか。

今回の中学受験に関する数字…3分の2


4月以降、オンライン授業の活用が続々と増えている

<タカの目>(高橋真実)

いつもの年であれば、学校がお休みになったら何をしようかと、子どもたちがワクワクしながら待っているゴールデン・ウィーク。しかし、今年はたくさんの子どもたちが一日も早い学校再開を願い、友だちと会える日を切に願うゴールデン・ウィークとなってしまいました。

突然の休校宣言から2か月あまり。学校はどのように対応してきたのでしょうか。

森上教育研究所では、4月初旬、首都圏一都三県の私立高校を対象に、休校期間中の授業対応についてアンケート調査を行いました。その結果、何等かICTを活用した対応を実施している学校は、回答のあった220校中のおよそ3分の2となりました。

活用の方法は様々です。当初はICTツールを使って課題配信・提出を行う学校がほとんどで、一部には外部の企業からオンラインで提供される教育コンテンツを課題として活用するケースもありました。

しかし、3月半ばを過ぎて感染者が増加する中、休校期間が長引くことを予想して、オンラインでの授業を模索する動きが始まりました。春休みに入ると同時にzoomによるオンラン授業のシミュレーションを始めた学校もありました。

4月になり新学期に入ってから、首都圏の私立中学・高校では次々とオンラインでの授業が始まっています。zoom等を使ったリアルタイムでの授業を行う学校、授業動画を配信する学校など、方法は様々。

先生の実験動画をもとに生徒がディスカッションをするといった“探求的学び”を実現している学校や、ネイティブの先生による英会話、美術や体育の授業を行っている学校もあります。

自宅での生活が続く生徒の状態を知り、クラス内のコミュニケーションを図ろうと、オンラインでホームルームを行う学校もあります。

私立中学・高校では、これまでもICTを積極的に活用し、タブレットやパソコンなどの端末の整備、先生・生徒双方の活用スキルという基盤が整っていた学校が少なくないということも、比較的早期にオンライン授業に踏み出す背景となっています。これまでICTの活用に消極的だった先生方もやむを得ず取り組んでいるケースもあります。

今回の休校措置に対応するICTの活用は、学校教育の在り方が変わる潮目となっていくのでしょうか。