はじめに

好きな人にとっては魅力的な限定車

カローラだけでなく、トヨタでは特別仕様車をどんどん用意してきています。

専用ボディカラーを採用した特別限定モデル

例えばスープラRZに最高出力387馬力のエンジン改良モデル、86にはGTブラックリミテッドなどを限定で設定。マツダではマツダ2に国内コンパクト初となる白レザーのインテリアを装備した特別仕様車、ダイハツムーヴのXリミテッドⅡ ASⅢといった安全装備充実系限定車もあります。こうしてベース車両に魅力的な装備を与えて、割安感、格安感のある値付けで特別仕様車を投入することで市場も活性化されることは当然です。

もちろんこうした限定車の設定では輸入車も負けてはいません。アルファロメオ、ジープ、フィアットのFCAジャパンも特別仕様を多く投入することで知られています。人気ブランドのジープではチェロキーやコンパス、レネゲードに特別仕様車「ナイトイーグル」を設定したり、アルファロメオやフィアットのイタリアンブランドでも特別仕様限定車を投入しています。

そんな中でクルマ好きに注目されているのがアバルト595の限定車「ピスタ」。フィアット500(チンクエチェント)をベースに、フィアットの名門チューナー、アバルトが手掛けたのが595。メルセデスでいえばAMGみたいなものです。当然、このモデルでも十分スポーティで魅力的なのですが、その595にさらに手を入れ、パワーアップを施し、充実した装備をトッピングしたのが特別仕様車「Pista(ピスタ)」です。こちらは240台の台数限定で発売されています。

限定車の証、Pistaのエンブレム

このピスタという名前はイタリア語で“レーストラック”の意味です。つまり、これまででも十分に刺激的だった595のパフォーマンスを、さらに磨き上げることによって、サーキットでも通用するほどの実力を与えたことを意味しているのです。エンジンはベース車両と比べて20PS向上し、最高出力は165馬力。1.4Lの直列4気筒エンジンとすれば145馬力でも十分にパワフルですが、それを一気に20馬力も向上させましたから、走りの刺激度の高さは容易に想像できるほど向上しています。

ブレーキキャリパーや専用の17インチホイールにもイエローのカラーが施されます

この出力アップには官能的なサウンドを奏でるハイパフォーマンスエキゾーストシステム「レコードモンツァ」を与え、合わせて足回りであるリアサスペンションに有名なKONI製のFSDショックアブソーバーを装着するなど、クルマ好きからしたら、かなり魅力的な内容になっています。それに見た目まで限定車専用となっていますから、こちらもスペシャル感満載ということになるわけです。これで5速MTが価格328万円。ノーマル595は300万円ですから、エンジンのチューニングによるパワーアップを考えただけでも十分にその価値があります。

食費や光熱費の節約以外にできることは? 無料FP相談で家計を見直しましょう[by MoneyForward]