はじめに

ピュアスポーツでもAT免許で乗れます

「WRX S4 STIスポーツ♯」は2Lの4ドアセダンである「WRX S4 STI Sport EyeSight」をベースに専用パーツとチューニングを施すことで性能を向上させています。

タワーバーは「WRX S4 STI Sport♯」専用開発品となります

開発者によると1/100秒の応答の遅れはクルマの運転を難しくするそうです。このコンプリートカーはこれまでモータースポーツなどで培われてきた技術等を使い、それらを極力取り除くことで一体感のある走りを実現しています。

コンプリートカーと聞くとガチガチの足回りやエンジン音がそれなりに大きい、などのイメージを抱きがちですが、このクルマはまるで逆。乗り心地だけでなく、静粛性まで高めているのが特徴です。一方でエンジントルクを10%向上させることで加速時のフィーリングやアクセルレスポンスも優れています。

「運転が上手くなるクルマ」という表現はこれまでのコンプリートカーからもイメージできますが、標準装備されるレカロシートやステアリングホイールにウルトラスエードを施すことで「触れる部分」からも上質感を高めていることがわかります。

ホールド性だけでなく快適性にも優れた専用のRECAROフロントシート

何よりもCVT(AT)仕様とすることで誰もがこのクルマの良さを堪能することができます。「長距離を走っても疲れない」「安心して走ることができる」という考えがこのクルマには息づいています。

もしイメージが掴みづらいのであればメルセデス・ベンツのAMGやBMWのMシリーズがわかりやすいかもしれません。ただSTIの手がけたクルマはそれらの欧州車とは異なる手法で走りを磨き上げてきました。

前述したようにこのクルマは完売必至でしょう。SUBARUファンのことをよく「スバリスト」と呼びますが、このクルマはスバリストだけでなく、多くの人にオススメできる1台です(とはいえ500台ですが)。運転して愉しい、そして安全&快適、人にウンチクを語れる。クルマ選びの醍醐味はこういう所にもあるのです。

この記事の感想を教えてください。