はじめに
ヘリテッジを感じさせる外観
そのスーパー・セブンに今回加わったのがスーパー・セブン1600です。このモデルはベースになったセブン270Sと同じ、排気量1.6リットルの135馬力、フォード製シグマ・エンジンを搭載し、動力性能でいうと0から時速100km/hまでの加速が約5秒、最高速度は195km/hということになっています。
セブン1600ですが「1970年代の車が持つ魅力やカラーなどを彷彿とさせるデザインになっています」とケータハム側のコメントがあります。クラシカルな雰囲気を残しながら、その中身は現代のテクノロジーで仕上げてあります。
セブン270R。フロントフェンダーの形状などが違います
このクルマについて詳しくない人にしてみれば、全体のシルエット形状がほぼ同じですから、大きな変化があるように見えないかもしれません。それでも、よく見れば理解できる変更点があります。まずフロントフェンダーの形を見て下さい。セブン260R(白ボディ)はタイヤを包み込むようになっていますが、セブン1600はクラムシェル型フェンダーを装備しています。この形状のフェンダーは旧式のケータハム・セブンに装備されていたもので、当時から人気のあったスタイルなのです。
クラムシェル型フェンダーを装備しています
さらにリアに背負うように装備されたスペアタイヤ。8本スポークの14インチのアルミホイールと言えば、70年代の英国製スポーツカーでは、よく見られていた演出です。クラシカルなメカニカルパーツなどをボディに散りばめながら旧い雰囲気を魅力的に再現しています。ここにボディカラーとして標準4色を用意するだけでなく、「セブンの歴史から着想を得た」と言われる7色の専用カラーも、追加料金なしで選択できるそうです。こうして厩舎の雰囲気を持ったエクステリアは最新のボディカラーで装飾するという楽しみ方ができるわけです。
インテリアも豪華な仕様になっており、シートはフルレザー、ステアリングは銘品、モトリタのフラット・ウッドステアリングが採用され、いい雰囲気で仕上がられています。全体とすればワイルドなイメージが強いスーパー・セブンですが、セブン1600の豪華な作り込みのインテリアには上質ささえ感じ取れます。