はじめに

このところ三密を避けての宿泊として、これまで以上に関心を集めているのが車中泊。中でも“より快適に!”ということでキャンピングカー、それもお手軽な軽キャンパー(軽自動車のキャンピングカー)には視線が集中しています。そこで今回は軽キャンパーをはじめ、優れモノをいくつか提案したいと思います。


2大勢力に挑むホンダ「N-VAN COMPO」の広がる魅力

軽キャンパーは登場してからすでに10年以上の歴史を持っていて、手軽なキャンピングカー入門用としても堅調な人気を維持してきました。高級車にも匹敵するほどの本格的なキャンピングカーはさすがに手が届かない、あるいはもっと気軽にキャンプを楽しみたい、そんな人たちを中心に支持されてきたわけです。

現在ではスペースや使い勝手の良さで有利な軽キャンパーですが、そのベース車両としてスズキ・エブリィやダイハツ・ハイゼットといった商用車が人気で、今では二大勢力といってもいいでしょう。

走行時はポップアップルーフを格納する。ちょっぴり背の高いN-VANでまとまりがいい

そんな実力伯仲の中に割って入ろうとしているのが、ホンダのNシリーズ初の商用車として2018年7月にデビューしてきたホンダN-VANです。商用車としての使い勝手の良さ、一方で商用車っぽくないスタイルを武器として二大勢力に挑むような感じです。以前、N-VANにクロスカブを搭載してプチツーリングに出掛けたレポートをお送りしましたが、あの使い勝手の良さと可能性の高さをベースに、キャンピングカーとしてカスタムしたらどうなるか? 

そんな回答の一つとなるのがキャンピングカービルダーとして実績を持つ「ホワイトハウス」が手掛けた「N-VAN COMPO」です。コンセプトは“秘密基地”です。とにかく快適に車中泊、そしてアウトドアを過ごすための装備や工夫が満載されています。

もっとも特徴的なのが、大人ふたりが寝ることが出来る“ポップアップルーフ”を備えているところでしょう。さらに本来のキャビンにもフラットベットをセットできますから子供ふたりの4人家族でも快適なキャンプライフが過ごせます。テントなどの設営が苦手、車外で寝るのが不安、といった人たちにはとても助かる装備です。

プライバシーカーテン完備のフラットスペース。その上のポップアップルーフには長さ1800cm、1020mmのスペースがある

その他にも助手席側にピラーがないというN-VANの特長を生かして、リアゲートからの乗り降りをしなくても快適に過ごせるような装備を用意するなど、数多くの工夫が施されています。日本独自の軽自動車という規格を、さらに優れた軽キャンパービルダーがアイデアを駆使して魅力的でリーズナブルなカスタムを行っています。これで172万4千円(ベースグレード/G ハイルーフ 2WD ※ポップアップルーフはオプション)から。

ベース車両のGは129万1,400円で、そこに数々のアイデア装備を投入して仕上げてあるということで、軽キャンパーとしてかなりお手軽、お得な印象があります。

さらにホワイトハウスではより本格派のN-VAN COMPOのシリーズを2020モデルとして発表もしています。多彩なシートアレンジ、フルフラットになるレイアウトなど、その仕上がりはすでにキャンピングカーレベルにあるといわれる基本性能を持っています。そのクオリティはさすがにホンダアクセスとのコラボならではといえます。

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介