はじめに

今回のMX-30では、その生涯走行距離を16万kmと想定。
製造から廃棄までを考えて環境に優しい理想的なバッテリー容量を「35.5kwh」としたのです。その結果として200km(欧州仕様)という航続距離になったわけです。

市街地での使用頻度が高く、通勤などが中心と考えた場合、この航続距離でも十分に対応できるという考えだと思います。もちろんバッテリー容量が小さいということは充電時間も短く済みますから、ここでのCO2排出量も減るわけです。

それでもEVオーナーにとって航続距離の長さは大きな関心事です。そこでマツダは発電用のエンジンを搭載したレンジエクステンダーというモデルもチョイスできることを臭わせていました。その発電用にはなんと小型の新開発ロータリーエンジン(1ローター)を使い、発電しながら走るという方法です。

これによってタイヤを間接的に回さないがロータリーエンジンの復活を遂げる、というストーリーが完成するわけですから、マツダとしてもそれなりに意味もあります。なにより発電用エンジンを搭載しているため、充電の煩わしさや航続距離への不満もこちらのモデルで解消されるはずです。日産のキックスやBMWのi3のように、エンジンは発電用に使用するという考え方です。ただし、こちらはまだ開発中ですが、正式な発表にはいたっていません。

そんなときに「新しい情報があります」と言われればてっきりレンジエクステンダーモデルの正式発表と思いました。ところがスカイアクティブGをベースにしたマイルドハイブリッドモデル、つまり第3の選択肢を用意したというのです。おまけに2020年秋には日本市場へ導入すると明らかにしました。

MX-30スカイアクティブとの組み合わせによる新しいシステムも選択できる

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