はじめに
日本株の時価総額ウェイトは下限に?
しかし、少なくともいえることは、現在の世界の株式市場における日本株の時価総額ウェイトは、過去15年間の最低水準にあるということです。かつては10%を超えていた時期もあった日本株の時価総額ウェイトは、最近では7%前後で推移しています。
ただ、それは見方を変えれば、日本株の時価総額ウェイトがおおむね下限に達しつつあるということに他なりません。過去にもそのウェイトが7%まで下がったところで反転上昇に向かった例があり、日本株にとっては一つの転換点となり得るポイントかもしれません。
日本企業の4〜6月期決算は今週後半にまとまった発表が予定されており、大きなヤマ場を迎えることになります。今期の日本企業の業績はそれなりに厳しいものとなりそうですが、来期に向けての回復度合いについては米国にひけを取らない水準が予想されています。
足元の業績悪化は甘んじて受け入れるとして、今後の見通しに明るさが広がるようであれば、日本株にも挽回のチャンスが巡ってくる可能性は十分にあると見ています。
<文:投資情報部 チーフ・グローバル・ストラテジスト 壁谷洋和>.