はじめに
そろそろ夏休み。今年はどこに行こうかな、とわくわくした気持ちで予定を立て始めた人も多いのでは?
海外旅行やキャンプ、夏フェスなど、選択肢は盛りだくさんですが、家族で行っても、カップル、友達グループでも、老若男女みんなが楽しめる定番スポットといえばやっぱりテーマパーク。
日本の大人気スポットというと真っ先にディズニーリゾートが浮かびますが、実は今、テーマパーク界の人気ランキングに異変が起こっている模様!? 最新データを紐解きます。
ディズニーよりも「USJ」
7月5日、旅行サイト「TripAdvisor®(トリップアドバイザー)」が旅行者の口コミ評価をもとに「トリップアドバイザーの口コミで選ぶ 世界の人気テーマパーク 2017」を発表しました。
同サイトは世界49の国と地域で利用され、月間平均3億9,000万のユーザーを集める世界最大規模の旅行サイト。日本人だけでなく、世界中の旅行者からの本音を元にランク付けしました。
日本の超人気テーマパークといえば、もちろんディズニーランド、ディズニーシーを擁するディズニーリゾートですが、今年はトップの座を明け渡す結果に。
堂々の1位に選ばれたのは、大阪の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」です。同調査がはじまった2013年以降、初の1位となりました。
■ 日本のテーマパークランキング(カッコ内は前年順位)
7月1日時点で同サイトに寄せられたUSJの口コミは7,000件以上。
「日本で今、一番勢いと人気のあるテーマパークといえばUSJでしょう。人気映画ハリーポッターを筆頭に、さまざまな映画の世界へあなたの気持ちを連れて行ってくれること間違いなしです!」と大絶賛する声も。
ほかにも大阪ならでは雰囲気を評価している人も多いようです。
「ディズニーが完璧主義を貫くタイプなら、ユニバは大らかな雰囲気で自由奔放なタイプです」「いいなぁと思ったのが、クルーが気さくでサービス精神にあふれていたところ。“さすが大阪だな”と感じました」という口コミもありました。
また、パークを遊び尽くした子供は大満足だけど、一日付き合わされた親はへとへとに……というのもよくあるパターンですが、人気スポットは大人の満足度にもこだわります。
「赤ちゃんと3歳児と夫婦で行きました。子供も飽きることなく遊べて親はおいしい料理にアルコール……本当楽しいところです」「新しいアトラクションが増えて、大人も楽しめるパークになっていました」「60過ぎの夫婦でも楽しめる」
口コミで見るところ、一番の人気アトラクションは「ハリーポッター」。壮大なスケールで作中の“あの世界”を本格再現。世界に熱狂的ファンが多い本作だからこそ、来場者の期待値は無限大。
しかし、「細部までよく再現されており、ハリポタ好きにはたまりません。浸りました」と忠実に作り込まれた世界観は期待以上という感動の声が多数寄せられていました。
なお、USJに寄せられている7,000件以上の口コミの内訳は、英語が最多の2,994件(7月1日時点)。次いで日本語、中国語、韓国語、タイ語、インドネシア語……とアジア地域からも多くの旅行者が訪れている様子です。
アジアで一番人気のテーマパークは?
では、世界に目を向けてみましょう。
同調査の結果、アジアで人気のテーマパーク第1位は「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)」でした。次いで香港ディズニーランド、香港海洋公園、日本のユニバーサル・スタジオ・ジャパンが続きます。アジアランキング4位は日本勢史上最高位。USJに世界からの注目が実際に高まっていることがここからもわかりますね。
■ アジアのテーマパークランキング
ユニバーサル・スタジオ・シンガポールは、日本より規模は小さいですが、日本人観光客からの評判も上々。
「園内を回りやすく待ち時間も少ない」とそのコンパクトな設計が逆に好印象を与えている様子。
また日本にはないアトラクションが楽しかった、という海外パークならではの違いを満喫している方も多数存在しました。
日本にないアトラクションでは「トランスフォーマー・ザ・ライド」が人気だそう
今年の夏はどこ行こう?
今回の調査へのランクインは果たせませんでしたが、4月には愛知に日本初の「レゴランド(LEGOLAND® Japan)」が上陸。
またこの夏は、巨大立体迷路“デッ海”が「横浜・八景島シーパラダイス」に登場したり、国内最大級のVR施設「VRゾーン新宿(VR ZONE SHINJUKU)」がオープンしたりと、全国に新スポットが続々登場。
「行きたいところがありすぎて、休みがぜんぜん足りない!」という声がすでに聞こえてきそうです。
(文:編集部 樫本倫子)