はじめに

賛否両論、右往左往、旱天慈雨、阿鼻叫喚……どんな言葉を当てはめたらよいのかわかりませんが、とにもかくにもスタートしたGoToトラベルキャンペーン。お得な利用術から政治的な評価まで様々な論評が既になされていますので、制度の解説や運用等についてはここでは控えますが、のべ420万人が利用したというGoToトラベルキャンペーン。ある特徴的なホテルの現場を取材しました。


高級な施設や部屋へ予約が殺到

今回取材したホテル ココ・グラン高崎(群馬県高崎市)

まず、GoToトラベルの渦中で様々なホテルを取材し特徴的だったのは、“高級な施設や部屋ほど効果が高かった”という施設側の声です。筆者の仕事においてもそれは実感しており、実際に8月上旬に仕事で取材の申し込みをした高級宿から「満室なので日程変更をお願いしたい」という例や、テレビのロケ日程を組もうとしていた高級ホテルから満室ということで叶わなかったケースがありました。話を聞くといずれもGoToトラベルの影響で予約が殺到したということでした。

割引率という点で高い宿ほどお得感があるという点からも、この機会に高級宿を利用してみようというのは消費者心理からしたら自然なことなのかもしれません。一方、ビジネスホテルのような料金の安いホテルは都市部を中心に値下げ合戦の様相も呈しており、GoToの恩恵も限定的だったという関係者の声を聞きます。