はじめに
シンプルで落ち着く内装
つぎにインテリアですが、こちらもどことなく初代シビックのラウンド感あるインパネや、リビングのようなくつろぎ感あるシートなどという点では共通するにおいを感じました。それでもしっかり先進性、未来感を表現できているのです。何よりも大型ディスプレイの存在が目立ちます。
インパネには液晶モニターがずらりと並んでいます。その内訳ですがメーター部分には8.8インチ、センター部分に12.3インチが2枚、さらにサイドカメラミラーシステム用の6インチモニターが両端にあります。まさにインパネはモニターだらけ。ですが決して散漫になることなく、情報が整理されて表示されますから、見にくくは決してありません。
2枚の12.3インチ液晶モニターにはナビゲーションを始めとした情報が映し出されます
さらに感心したのはシートのシンプルなデザインです。最近ではシート表皮に至るまで凝った作りや、過剰なデザイン、煌びやかなステッチなどで飾り立てたクルマも多く見かけます。ところがホンダeのインテリアはさりげなく、ひょっとすると寂しいとか素っ気ないとも取られるかもしれませんが、ホッとするのです。
エクステリア同様に、さりげなく、安らぎを感じさせるデザインと素材感は好印象です。モニターが並んだ先進的なインパネと、シンプルなシートデザイン、そしてコンパクトなセンターコンソールに並んだ押しボタン式のシフトセレクターなど、その組み合わせは、まさに落ち着けるリビングの佇まいといえます。
ホールド性もよく、座り心地のよかったフロントシート
広さにおいても大きな不満はありません。全幅はフィットより50ミリ広いため、室内も窮屈な感じがあまりないのです。全長が短くなったとはいえ、居住性への影響はほとんど感じません。
ただ、ロングドライブを経験していないため、シートの座り心地をしっかりとチェックするまでには至っていませんが、ドライビング中に座り直したり、ポジションを変更したりする必要はありませんでした。ただし、リアシートは座面の前後長が少し短めでしたから、座り心地やロングドライブでの座り心地はよくないかもしれません。