はじめに

伝統手法を織り込んだ高品質インテリア

以前のゼニアとのコラボは「シルクインテリア」というものでした。当然、ベース車両はレヴァンテではなく、フラッグシップサルーンのクアトロポルテでした。世界に類を見ないほどの特製シルク素材をふんだんに使ったインテリアの仕上げは“さすがゼニア”として大きな注目を得ました。クルマ本来の走りの性能だけでなく、インテリアの素晴らしさがクルマの魅力となって加わったお陰もあり、ベース車両とはまた違った味わいを醸し出します。

3極細の紐状にカットしたナッパレザーを丁寧に織り込みながら仕上げてあります。

そして今回の第2弾となるレヴァンテ・ゼニアですが、柔らかさと同時にしなやかさと耐久性も備えたナッパレザーの「PELLETESSUTA(以下、ペッレテスータ)」のインテリアを採用したことが大きな特徴となります。ナッパレザーといえば各メーカーにとって高級オプションとして設定されるレザーです。それをゼニアが仕上げるのですから、さらに上級となります。

いったいどんなものかと思いながらドアを開けました。極細の紐状にカットしたナッパレザーを、ゼニアの伝統的な機織り手法を駆使して織り上げたレザーをシート、ドアパネルなどに贅沢に張り巡らしているのです。ゼニアならではのこのテキスタイル、つまり生地と柄は、なんともしなやかで高品質な風合いです。言ってみればカシミアのような柔らかな触感を兼ね備えながらも、クルマで使うことをしっかりと考えていて、実用的ですらあります。しかし、私のような庶民に取ってみて、この高級なゼニアのインテリアで物をこぼしたり、傷を付けたり、破いてしまったらどうしようかと、けっこうドキドキしながら過ごすことになってしまいました。

シートの出来も確実にいいのは分かるのですが、それ以上に風合いの良さにうっとりとします。