はじめに
豆乳によって広がった市場
豆乳は大豆の栄養を摂るために習慣的に飲んだり、料理に使ったりする方が増えています。特に、様々な味わいが楽しめるバナナや紅茶など味付きの豆乳飲料は、おやつやスイーツの代わりに嗜好品として飲んでくださる方も多数おり、アーモンドミルクなども同様だと考えています。
このように嗜好品として植物性ミルクを楽しむ方に、新たな味わいをお届けしたく、クリーミーでまろやかな味わいが楽しめるマカダミアナッツを使った「植物性ミルク」を発売しました。
ゼロベースで開発した「マカダミアミルク」
――しかし、キッコーマン飲料が新たに手がける植物性ミルクが、「マカダミアミルク」というのが意外でした。
荻生: 過去の経験からすると、前述のような「ヨーロッパで流行っているもの」「アメリカで流行っているもの」をそのまま日本で紹介しても、そう簡単にはうまくいかないと考えました。日本の皆さまに「おいしい」と思ってもらうことができ、「また飲みたい」と思ってもらえる味わいでないと、豆乳やアーモンドミルクのように定着しないと思ったのです。
そこで、日本人にチョコレートやアイスの食材として好まれ、馴染みのある「マカダミアナッツ」に着目しました。海外に「マカダミアミルク」はありますが、市場はそう大きくはありません。日本の皆さまに「おいしい」と思ってもらえる新たな植物性ミルクを目指し、ゼロベースで開発しました。
マカダミアの実。最大収穫量を迎えるまでに10~15年の時間を要するそうです
©Australian Macadamia Society.