はじめに

以前、「商品券こそ最強のプレゼント」という原稿を書きましたが、やはり商品券は現金と比べれば生々しくはないものの、「モノ」と比べれば生々しさはあります。何しろ送る時に金額が明確に分かるため、繊細な人にとっては抵抗感があるのは事実でしょう。


いただいたのは大量のビール券

私は11月1日に東京を去り、佐賀県唐津市に移住しました。そんな状況下、多くの人から送別会を開いてもらい、「餞別」および「引っ越し祝い」をもらいました。その中で圧倒的に多かったのが「ビール券」だったのです。

写真を見ていただけると分かりますが、とんでもない量です。「ビール共通券」で、350ml缶2本と633ml瓶2本と引き換えられるビール券を大量にもらいましたが、いずれも有効期限は2028年3月31日。これから佐賀でこの券を使って楽しい毎日を過ごせそうです。ビールこそ私が最も好きな飲み物なのだから。

今回、皆さんがビール券を贈ってくれた理由は、「引っ越しの真っ最中なのに余計な荷物を増やしたくない」という配慮があったことがよく分かります。通常、何らかの贈り物をいただける場合は、箱に入ったお菓子などが多いですが、ビール券はあくまでも「紙」です。それを店に持って行けば缶ビールか瓶ビールが手に入るのです。

ケースに入ったビールをいただけるのもすごく嬉しいですが、ビールに化けてくれる紙をもらえるのは、引っ越しで荷物を極力減らしたい場合はもっとありがたい。本当に今回の「ビール券続々贈呈」は、皆様からの「愛」「配慮」を感じました。

正直、自分にとってはビール券をいただくことがもっとも嬉しいギフトであり、餞別です。だから今日も唐津市のコンビニでサッポロ黒ラベル350mlの6缶パックを引き換え、今宵の晩酌を楽しみにしています。

さて、人間生きていれば、ギフトを贈り合うことはあるでしょう。その際に互いに心掛けたいのは「その人が本当に欲しいものをお贈りする」ということです。なんとなく「甘いものを贈る」といった風潮はあるものの、それは正解でしょうか? 私は甘いものはあまり食べないので、いただいたことについては感謝するものの、そこから一気に食べるのは無理です。少しずつ感謝の気持ちを抱きながら食べ、時々来客があった時に一緒に食べたりします。

もしもこれがビールだったら……、これがビールのつまみだったら一気に全部いけちゃうのに……と思うのですが、こうした状況を回避するためにやるべきは「自分が愛してやまないものを公言しておく」ことに他なりません。

それは、関係者全員に「ビールLOVE・甘いモノあまり好きじゃない」を公言したり、「高級品よりも安いモノたくさんが好き」などと言っておくことです。1本2,000円の羊羹をいただくよりも、200円のレトルトカレー10パックセットを貰う方が嬉しい、なんてことがあるわけですね。