はじめに
好評の声を大事にしつつ、ピカチュウもバージョンアップ
「ミスドでラッキークリスマスチュウコレクション」のテーマは「ミスドとポケモンでいいことあるぞ」。1970年に日本でミスタードーナツが展開されてから今年で50周年を迎えるにあたり、ミスタードーナツが掲げるブランドスローガン「いいことあるぞ」を大事にしたと言います。販売企画部販売促進室の畑田慎一さんは、「そんなテーマにピッタリだったのが幸せを運ぶポケモンのラッキーだった」と話します。
名前の通り、見ているだけで運を呼び込んでくれそうなラッキー。箱を開けた瞬間に甘い香りに包まれたラッキーと目が合えば、大人も子どもも思わず笑顔になってしまうかもしれません。
さらに、昨年の商品も顧客の声に合わせてバージョンアップしました。「ミスドでパーティチュウコレクション」と題した昨年は、「ピカチュウ ドーナツ」はバナナ風味のチョココーティングが施されていましたが、今年はプリン風味のチョココーティングに変更。広報の角田綾子さんは「昨年のバナナ風味は少しクセを感じる人もいたと聞いたので、より多くの人が食べやすいプリン風味にしました」と説明します。
また、モンスターボールはポン・デ・リングの形状から球体へと変更。昨年は「ポン・デ・モンスターボール」のみだったものが今年はハイパーボールも加わって、よりリアルなポケモンの世界を楽しめるラインナップとなっています。
コロナ禍で大幅な売り上げ減
他の飲食店同様に、ミスタードーナツもまたコロナ禍で苦境に立たされました。営業時間の短縮だけでなく、閉店を余儀なくされた店舗もありました。特にショッピングセンターに入っている店舗は、特に売上の落ち込みが大きかったそうです。
一方で、ドーナツを自分で取るスタイルの店舗では、ショーウインドウに扉を設置するなどコロナ対策にも力を入れてきました。コロナ禍にあっても、当初予定していたコラボドーナツやドリンクなどの新商品の販売延期や中止などは一切せず、1ヶ月に1度の新商品発売は守り抜いてきました。
毎月のようにコラボ商品を出しているイメージの強いミスタードーナツ。しかし大事にしているのはただ目新しいことをするのではなく、今まで出会ったことのないお客さんとの出会いなのだそうです。