はじめに
結婚を希望する男女のマッチング現場において、男性がぶつかる大きな壁が「女性の年齢」、つまり、イメージしているほど若い女性との結婚の実現は甘くない、という壁です。一方、女性がぶつかる壁は「年収」というのを、たまに耳にします。
子どもを盾に過大な要求の押し付け合い?
最近は、データマッチングシステムを使用した相手探しが、結婚相談所でも、地域支援センターでも、アプリでも主流となってきています。ですので、以前よりは沢山のお相手から探すことができるようになったはずなのですが、逆に、あまりに人数が多すぎて、かえって見つけにくくなっている、ともいえます。
そのような状況で、男女とも利用するのが条件検索です。
男性の例でいえば、相手の女性の年齢を「20歳から29歳」などと制限して検索するわけです。では女性側はというと、男性と同じく年齢でも制限はかけます。しかし、厳しい年齢の条件を入力する女性はそれほど多くはありません。
しかしそれだけだとまだ絞り込みにくいということがあり、さらに年収でも絞る女性が出てきます(とはいえ、そこまで高い年収で絞り込まない女性も多いのですが)。
この年収制限に関して、非現実的な希望を掲げる女性が一部に見受けられる、という報告を耳にします。
「子どもを持ったら働かずに育児に専念したいから、(私は稼いでいなくても)高収入の方を」といった理由が多いようです。これに関しては、男性側も「子どもが欲しいから(自分の年齢棚上げで)若い女性を」との主張が少なからず……といった状況ですので、希望の非現実度合いはどっちもどっち、な感じはします。お互いに、条件としては全否定しにくい子どもを盾に自分の希望を押し付けあっているかのような少々残念な状況、ともみえなくもありません。
いずれにしても、自分の年収よりかなり高い年収の男性がいい、という女性の考えの背景には「働かずに家事や育児をする」、つまり専業主婦になる、という前提があるようです。
では、専業主婦の女性はリアルデータでみるとどの程度、存在するのでしょうか。