はじめに
雇用保険は得する手続きが目白押し
この雇用保険には、手続きをすると「得」するさまざまな制度があるのです。
たとえば、「教育訓練給付」がそうです。雇用保険の被保険者であればもちろん、退職をして被保険者でなくなっても1年以内などの条件を満たせば、教育訓練給付を受け取ることができます。
この教育訓練給付は、雇用の安定と再就職の促進の目的で資格をとる場合、講座授業料の20%から最大70%を国が補助してくれます。教育訓練給付には一般教育訓練、特定一般教育訓練、専門実践教育訓練の3つがあります。詳しくはハローワークまたはインターネットで確認してください。
その他にも公共職業訓練などの制度があります。
また、「高年齢雇用継続給付」という制度は、再雇用、再就職をして、賃金が60歳の時に比べて75%未満に下がった場合、最大15%の給付金を受け取ることができます。ただし、2025年から段階的に引き下げることが決まっています。
失業期間中で、基本手当を受け取っている間に就職が決まった場合には「再就職手当」が受け取れます。再就職をして前の賃金より低い場合で、一定の要件を満たせば「就業促進定着手当」というのもあります。
雇用保険の被保険者の場合、家族はもちろんのこと、両親や扶養する祖父母を介護するために会社を休んだ場合には「介護休職給付」が支給されます。支給額は賃金の67%で、最大93日分受け取れます。
このように雇用保険には、さまざまな給付金があるので、自分の状況を考えながらどんな給付金があるのか調べてみるといいでしょう。。
たしかに手続きは面倒かも知れませんが、ちょっとの手間を惜しんで「損」をすることもあります。逆に、ちょっと手間を掛ければ「得」をすることもあるのです。できれば手間を惜しまずしっかり「得」をしてください。