はじめに
コストパフォーマンスのよさと買いやすさで、老若男女に愛用されるユニクロのアイテム。
そんなユニクロから、待望のマタニティ・新生児カテゴリーが誕生しました。
ブラトップやベビー服といった既存アイテムで、すでに世のママたちから厚い支持を得ていたのに、なぜ改めて今、新カテゴリーを展開するのでしょうか。ユニクロのPRを担当する相澤さんに聞いてみました。
ママ・プレママが選ぶNO.1ブランド
ベビカムが妊活中・妊娠中・育児中の人を対象に実施した、ファストファッションに関する調査で、「購入経験があるもののなかで一番いいブランド」として、見事ユニクロが、無印、しまむら、H&Mなどを抑えて、堂々の1位を獲得。
コストパフォーマンスのよさや、店舗が多く、ネット通販もできる買いやすさなどが、ママ・プレママ(妊婦)から支持されている理由です。
数あるアイテムのなかでも、特に好評なのがブラトップとベビー服。支持したママたちからは次のような声が寄せられています。
「よく購入する商品は、ブラパット付キャミソールです。一枚で下着にもなるし、おなかも冷えないので、授乳期には最高です」(26歳女性、子供2歳)
「ベビーロンパースは生地が丈夫で洗濯しやすい。また首回りの作りが脱ぎ着させやすく、股下のパッチンが3つ付いているため便利」(31歳女性、子供1歳)
「生まれたての赤ちゃんには50cmを着せたい」
世のママたちから厚い信頼を得ているユニクロから、先月、マタニティ・新生児カテゴリが誕生しました。
既存アイテムでママたちの心をすでにがっちり掴んでいる中、なぜ、新たにマタニティ・新生児カテゴリを展開するのでしょうか。その理由を、ユニクロのPRを担当している相澤さんに聞きました。
「あらゆる人の生活に寄り添った商品を提供したいと考えるなかで、重要なライフシーンのひとつである、女性の妊娠期(マタニティ)と子供の誕生時(新生児)に関するアイテムがラインナップにないことを課題として認識していました」
そして、既存アイテムがマタニティユースとして代用されている状況を認識したうえで「妊婦の体型の変化や、その時期の生活を快適に過ごしていただくためには、体型の最も大きく変化するお腹まわりをサポートするマタニティ専用アイテムが必要だ」と考えたそうです。
同様に、産まれたての赤ちゃんはすぐ大きくなるので、今までは少しでも長く着てもらえるようにあえて60cmを販売していたベビーアイテムも、「親にとっては『産まれたての赤ちゃんには育児誌などで一般的に推奨されている50cm(短肌着・コンビ肌着)を着させたい』という要望が強いこと」がわかり、新カテゴリーが誕生したと相澤さんは話します。
ママ・プレママ社員の体験を反映
マタニティ・新生児アイテムの誕生を待ち望む、プレママやママの声も以前からたくさん届いていたそう。
そのため、満足してもらえるアイテムを届けるべく研究を重ね、商品開発、デザイン、マーケティングすべてに、出産の経験がある、または妊娠中の社員が携わったそうです。
「それぞれの体験を基に、履き心地やデザイン、細かな仕様について調整を重ねました」
そうして完成したのが、マタニティと新生児の各4アイテム。
マタニティウルトラストレッチジーンズ
締め付けない素材や柔らかな肌触りにこだわったインナー、なめらかな肌触りにして食い込みにくい仕様にしたショーツ、ウエスト部分にアジャスターが付いて体調の変化に合わせて長く着用できるボトムス。どれも、つわりやむくみなど少しの違和感でも気になる、妊娠期の身体の変化が考慮されたアイテムになっています。
新生児向け コンビ肌着
新生児のアイテムは、新米パパ・ママが着せやすいよう、袖口の広いデザイン、掛け間違えがないようスナップボタンの色を変える、表裏がわかりやすいようステッチの色を変えるといった工夫がされています。
ひと足先に、7月から発売された新生児アイテムの反響について相澤さんは次のように話します。
「大変好調で、当初の予定を上回る販売数となっており、増産を計画しています」
『LifeWear-人生のあらゆるシーンをサポートする』というコンセプトのもと、妊婦や新生児といった限られた時期に発生するニーズにも、その人のライフステージに寄り添って商品開発をする姿勢が、ユニクロが多くの人たちから支持されている理由かもしれません。
(文:編集部 土屋舞)