はじめに

おいしい状態が長続きする秘密

通常のアイスよりも溶けにくい理由は、溶けにくさとおいしさのバランスを考慮したゼラチンの絶妙な配合量にあります。ゼラチンを多く入れると溶けにくくはなりますが、ムースのようなもったりとした食感になってしまい、アイスとしての冷たさを感じづらくなるといいます。また、これまでに培った技術を活かし、原料の調合や冷却工程・時間などを調整して工夫を重ねてきました。

溶けにくいからといって、通常のアイスに比べて味が落ちるわけではありません。ロッテ・マーケティング本部 戦略商品企画部 小田島俊介さんによると「基本的に通常のバニラアイスと変わらず、クリーミーで滑らかな食感の、おいしいバニラの味わいになっております。複数の有料老人ホームの 96 名の入居者にたずねたところ、95.8%のかたに『おいしい』と回答していただきました」。

「とけにくいアイス」は学校給食にも

「とけにくいアイス」は、集団給食の提供に最適として日本食糧新聞社主催「第25回 業務用加工食品ヒット賞」を受賞。高齢者施設にとどまらず、すでに学校給食にも採用されているといいます。

また、ドリンクに入れても通常のアイスよりかたちが長持ちするため、今年4月にはロッテリアのデリバリー専用商品「出前クリームソーダ」(すでに販売終了)にも使用されていました。「今後はテイクアウトやデリバリーでも活用していただきたい」と小田島さん。

いまは業務用のみで展開している「とけにくいアイス」。今後、スーパーやコンビニなどで購入できるようになるのでしょうか。

「アイスが溶けることにより、さまざまな理由でアイスが食べたくても食べられなかった方々にアイスをお届けし、笑顔になっていただきたいという思いがありますので、反響を見ながら判断していきたいと考えています」。

「とけにくいアイス」の誕生によって、これまでアイスの提供は難しいとされてきた場面でも、アイスを楽しめるようになってきました。“アイスはすぐに溶ける”という常識を覆した新しいアイスのこれからの展開に期待が募ります。

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