はじめに

「運動すればするほど痩せる」は思い込みである――。50万部を突破した『モデルが秘密にしたがる体幹リセットダイエット』の著者・佐久間健一氏はそう言い切ります。

3万人以上を“痩せ体質”にしたスーパートレーナー佐久間氏のトークイベント(代官山蔦屋書店、8月7日実施)を取材。がんばらないほど効果的、これまでの常識をくつがえすダイエット法について教えていただきました。


たくさん運動するほど痩せる、はウソ?

佐久間健一氏: 実は、たくさん運動すると筋肉はかえってエネルギーを消費しなくなってしまいます。本来、動いていない時の平均体温は36℃前後ですが、マラソンランナーやボクサーのように有酸素運動や同じ運動を繰り返す人は、平均体温がものすごく低いんです。なかには34℃台の方もいます。

このような人たちは、毎日2時間走っていたりします。つまり、動くことでカロリーをものすごく使っているわけです。

しかし、体は生態を保つために、あまりカロリーを使ってほしくない。こうして運動で大量のカロリーを使う分、それ以外の時はなるべくエネルギーを消費しないように体の仕組みが変わっていくのです。つまり定期的に運動している人の体は省エネになります。

その結果、定期的に運動している方は旅行や出張などで「今日は走れなかった」という時に、一気に体重が増えてしまう。そしてその後、同じように運動を再開しても、増加した分はなかなか減りません。なぜなら、普段の生活でカロリーをあまり使わない省エネの体になってしまっているからです。

『体幹リセットダイエット』は、モデル体幹筋が省エネ体質の筋肉にならないように計算してつくったプログラムです。だから3週目から回数を減らし、2か月でやめるプログラムなのです。

省エネになった代謝を戻すには?

省エネ体質になってしまった体の代謝を戻す方法は2つあります。

まずは動かないこと。本来エネルギーを一番消費して、熱をたくさん使ってくれるはずの筋肉が使いすぎによって省エネになってしまっているので、たくさんエネルギーを使う状態に戻すためには、筋肉を一旦休ませて省エネ状態をリセットするのです。

2週間を目安に運動をやめてみる。もしくは、それまでとは違った運動を取り入れてみる。ランニングをしていた人は、心臓、太もも、ふくらはぎを動かしていたので、それ以外の箇所を動かすような運動を取り入れる。筋トレ、加圧トレーニング、水泳など、これはなんでもいいです。

ただし、注意してほしいのは“付け足す”のではないということです。動かしていたところを動かさず、動かしていなかったところを動かすように運動様式を変えてください。

変えた後の運動が自分に合わないと思ったら、2週間を目安に、また元の運動に戻せばいい。これによって、カロリーを消費しにくい赤い筋肉(遅筋)が減り、カロリーを多く消費する白い筋肉(速筋)が増えます。