はじめに
独身70代勤労世帯で男性の場合は?
勤労世帯の男性は、70代で仕事をした場合に収入が高くなっています。長年の経験を生かした仕事を選ぶことで、より有利な働き方ができるのではないでしょうか。
収入が多ければ、よりゆとりのある暮らしがしやすく、支出も多めになっています。特に、旅行や趣味、習い事などにかかる教養娯楽費に支出をさいていて、暮らしを楽しんでいる様子がうかがえます。
独身70代勤労世帯で女性の場合は?
一方、女性は働いていても、男性ほどにはゆとりは感じられません。
女性は男性よりも給料が少ない傾向であるため、厚生年金の金額も少なくなります。また、働いていても勤め先からの収入が男性の3分の2ほどにとどまります。社会保障等収入は9万7,094円、勤め先収入は10万2,981円、事業等収入は1,346円です。
事業等収入もまた、男性と比べるとかなり少ないことがわかります。女性が長い老後を安心して送るためには、しっかり対策をとっておく必要がありそうです。
勤労世帯の女性は、男性同様に収入の範囲で暮らすことはできていますが、被服・履物や、教養娯楽費が男性よりも少ないことが気になります。楽しみにお金が使えるように、有利な就職先が選べるスキルやノウハウを、現役世代の時に身に着けておくこともひとつの対策でしょう。
70代独身の、勤労世帯の収支を男女別に見てきました。
収入の多寡はありますが、全体的に収入の範囲で生活し、そのほかに貯蓄などにもお金を回す余裕がありました。では、仕事をしていない無職世帯はどのような収支になるのでしょうか。