はじめに
資格取得年月日で勤続年数がわかる?
いつからその健康保険に加入したかを表すのが、資格取得年月日です。この日付から、勤務先に入社した日、つまり勤続年数が推測できます。住宅ローンやクレジットカードの申し込みの際にはチェックされていると考えていいでしょう。
とはいえ、転勤などの理由で社会保険に入りなおすこともあります。その場合は資格取得年月日が入社した日と一致しませんので、もし指摘されたら慌てず事情を説明できるようにしておきたいですね。
記号、番号で役職がわかる?
保険証の記号は、保険者をあらわすもので、事業所整理記号とも言われます。社会保険の場合は勤務先の企業や団体ごとに異なります。国民健康保険の場合は、自治体ごとに異なります。
保険証の番号は、保険に加入している人をあらわします。企業内のいわば整理番号なので、入社が早い人ほど若い番号になりがちです。そのため、若い番号だと上級職、あるいは経営者、と思われることが多いのですが、決して役職をあらわす番号ではありません。
被保険者で家族がわかる?
社会保険では、たとえば会社員の夫が勤務先で加入している健康保険に、妻も被扶養者として加入する、ということがあります。その場合、夫の保険証には「本人(被保険者)」、妻の保険証には「家族(被扶養者)」と書かれます。
そして、妻の保険証には被保険者の氏名、つまり夫の氏名も書かれます。
保険証には続柄は書かれていませんから、名前だけでは夫かどうかまではわかりません。親や子の扶養に入っている可能性もあります。しかし、扶養に入っていることや、扶養者の名前はわかるので、妻の収入や家族構成を推測されることにもつながります。