はじめに

令和4年に入ってから株主優待界隈を賑わすビックニュースが入ってきました。思わず「えっ嘘だろ……」と声に出てしまったほど。その内容とは、日本たばこ産業(2914)が株主優待の廃止を発表したこと、なんとなく予感はあったもののショックでしたね。そしてわずか3カ月後の5月にはオリックス(8591)までもが株主優待廃止の発表がありました。どちらも単位株主数が60万人を超える人気優待銘柄だっただけに、影響を受けた投資家も多かったと思います。

東証再編を機に「株主平等の原則」を改めて見直すきっかけになったようで、両社とも“配当等による利益還元に集約する”と廃止の原因を説明しています。


株主優待廃止は他の銘柄も続くのか?

「他の優待銘柄でもこの流れが続くのか?」という疑問に関して、年300以上の株主優待を取得する筆者の見解は、QUOカードやギフト券を株主優待にしている企業は一定の注意が必要だと思いますが、自社商品や自社サービスを株主優待にしている企業は引き続き優待制度を継続するのではないでしょうか。

株主優待制度自体は、なにも株主だけのメリットではなく、企業にも物やサービスを効率的に訴求できたり、株主優待効果で株価が上昇することで、資金調達しやすくなったり買収されにくくなるなどのメリットもあります。

つまり、企業・株主のどちらもメリットがある銘柄は制度廃止のリスクは低く、特に実質負担の少ない外食系の銘柄は、今後も優待人気株として君臨するのではないかと考えます。

さて、前置きが長くなりましたが7月のおすすめ銘柄を紹介させていただきます。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]