はじめに

定年後は、仕事も少なくなって自由な時間も増えるし、65歳になれば年金も入ってくるので、ノンビリして幸せな時間を過ごせるのでは?なんて思い描いていませんか。しかし実際の定年後の生活は、「時間を持てあまし、孤独を味わい、ちっとも幸福感がない」ということもあるのです。

いままで頑張ってきたのだから、定年後は幸せに暮らしたいと思うのは当然です。でも必ずしもそうならない理由は、定年後に「捨てられなかったもの」が残っているからです。
幸せに過ごすために「捨てる」べきもの4つを解説していきましょう。


お金の心配を捨てる

老後の大きな心配は老後資金です。その心配が要らない老後生活というだけで幸せに暮らせるというのは、想像しやすいのではないでしょうか。

「老後資金がないので、とても無理。一生お金の心配は尽きません」とあきらめていませんか?ところがちょっとした工夫で老後のお金の心配をしなくてもすむ方法があるのです。

じつは、老後資金を心配する大きな原因は「収支のバランス」が合っていないからです。収支のバランスが合っていれば老後資金は減らないので、ずっとお金の心配をしなくてもいいのです。

では、収支のバランスをあわせる方法は、「支出の見直し」つまり節約です。そして「収入の増加」つまり年金の増額です。年金の増額なんてムリ、と思っていませんか? でも、それは可能です。それは「繰下げ受給」をすることで年金を増額させることができます。

1年間受給を遅らせると8.4%の増額になります。70歳まで繰り下げることで42%の増額です。もし、夫婦の年金額が250万円だとすると70歳まで繰下受給をすると355万円になります。あとは家計の節約をすることで、なんとか収支のバランスを取ることができるのではないでしょうか。
これに成功すれば、「お金の心配を捨てる」ことができます。

「家族のため」「会社のため」を捨てる

20代からずっと60歳までの約40年間を働いてきてお疲れさまです。そこまで続けられたのは、何がモチベーションだったのでしょうか?「家族のため」「会社のため」という大きな目的があったのではありませんか。でも定年前後からは、その目的は変わってきます。子どもが就職をして独立をするとその役割は果たしおえています。また配偶者も年金を受け取るようになると、ある程度の役目は終わります。「会社のため」というのも、退職をしたら終わりです。再雇用は、正社員ではなく、期間が定められた非正規社員なのです。

ここからは、「自分のため」に働くということがモチベーションになります。そう考えると自分が満足を得る仕事でいいのです。やりたい仕事をすると仕事の満足感も増しますし、幸福感を得られるのです。
「自分のため」というやりがいのある仕事を見つけましょう。

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