はじめに

肩書きを捨てる

以前の「肩書き」はできるだけ早くを捨てることが、定年後の幸せに繋がる第一歩です。

定年といっても仕事を完全にやめるのではなく、再雇用や再就職などで仕事を続ける人が多いと思います。その場合に以前の肩書きをいつまでも引きずっていて、偉そうにしていたり、役職だったという気持ちでいたりすると煙たがられるだけです。

そして以前の肩書きとのギャップで自分自身の気持ちの整理がつかず、ずっとモヤモヤしながら仕事を続けることになります。おのずとモチベーションも落ちます。周囲から遠ざけられ、孤立してしまい、さらに不機嫌な態度になってしまうという悪循環に陥るのです。
孤独になると、幸せから遠ざかってしまいます。

人間関係を捨てる

定年をキッカケに、人間関係も変わってきます。それまでは、仕事を通しての人間関係だったと思います。名刺を通しての人間関係とも言っていいでしょう。

しかし、定年後はどうしても仕事関係の人間関係は薄くなってきます。そのかわりに趣味を通した友人や地域の友人など、新しいコミュニティでの付き合いが増えてくると思います。
逆に言うと、仕事関係で嫌だと思った友人とはもうつき合わなくてもいいのです。ムリに嫌な人とゴルフに行かなくても、気の合う仲間とゴルフに行く方が楽しいはずです。
気が合わない人、苦手な人とつき合うのは、精神的にも負担になっていたのではありませんか? それをしなくてもいいのです。

定年後は、もしそういう人に誘われても、断ることができます。会社のため、家族のために仕事をすることを捨てたのですから、自由に人間関係を選ぶことが可能なのです。
なかには定年退職をして何年も経っているのにいまだに部長風を吹かせている人がいますが、そういう人とは、つき合わなければよいのです。また会社にはOB会なんてものがありますが、それに参加するといまだに役職のランクが残っています。別に嫌であったら、OB会だって出る必要はなく、自分の肩書きが外れて、気持ちのいい仲間と過ごすことを選べばいいのです。

定年前後というのは、人生の大きな節目になると思います。この時期しっかりと見つめ直して、人生の後半戦を愉しく迎えてください。

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