はじめに

(4)大きな出費はポイントが貯まるチャンス
大きな出費が控えている場合、カード決済も視野に入れましょう。例えば結婚式代やクルマ代、ふるさと納税など、全額でないにしてもカード決済ができる部分があれば、ポイントを貯めるチャンスになるので、事前に確認してみましょう。実際に私のお客様で、結婚式代で貯まったポイントで新婚旅行の旅費を賄ったご夫婦もいらっしゃいました。

また、個人事業主の方の申告所得税や法人税、相続税などの国税はカード決済が可能なので、該当する方はカード決済をしてポイントを貯めてくださいね。

(5)ポイントサイト経由での買い物を習慣化
いつものネットショップでの買い物を、ポイントサイトを経由するだけでポイントが付くのをご存じでしょうか?

例えばAというネットショップでお買い物をする場合、そのままサイトで買うとポイント還元は1%です。これをBというポイントサイトを経由してからAに入るだけで、ポイント還元率はBで1%、Aで1%の計2%になります。経由というと難しく感じるかもしれませんが、基本的にはどのポイントサイトも無料で会員登録が出来て、ログイン後にAに飛ぶ(クリックする)だけなので、慣れてしまえば手間も時間もほとんどかかりません。

こういった情報を知っているかどうかで、ポイントを貯める効率が変わってきます。無理なく取り組めるものから取り入れてみてください。

ポイントの落とし穴

ポイントは上手く活用すれば資産にもなりますが、ポイントに囚われすぎて逆に資産を減らしてしまうこともあります。特にクレジットカードやキャッシュレス決済は便利な一方で、使いすぎてしまう傾向にあります。ポイントは増えるけど、その分無駄な支出が増えてしまい本末転倒になる可能性も。ポイントにつられて買わないように、しっかりと支出の管理はしましょう。

例えば、ポイント還元率が高い日に物色すると、つい使いすぎてしまう可能性があります。事前に欲しいものを吟味しておき、ポイント還元率の高い日に購入手続きをすると使いすぎを防げ、かつポイントも貯めることができます。

なおクレジットカードの場合、年会費がかかるケースがあります。できれば年会費は無料がいいと思われるかもしれませんが、年会費以上にポイント還元が大きいケースも存在します。特にカードの利用額が年間300万円を超えるなど、利用額が大きい方は年会費がかかるカードのほうが結果的にポイント還元が大きくなるもあるので、ご自身の利用額を元に比較してみてください。


あらゆる場面で私たちの生活に関わりのあるポイント。貯め方や使い方を工夫すれば、生活をより豊かにすることができます。ぜひポイントはおまけではなく資産だと考え、賢く貯めてお得な生活を楽しみましょう。

【監修】伊達有希子/ファイナンシャルプランナー(CFP、1級FP技能士)

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