はじめに

4.高利回りETF・個別株を狙う

長期安定投資で将来の資産を築く方法の一つが高利回り銘柄で複利の力を使うことです。そこで、利回りの高いETFや利回りの高い個別株を狙うのも選択肢の一つとなるでしょう。

例えば米国の高配当ETFで有名なSPYDも新NISAの成長投資枠の対象です。SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETFで、S&P500高配当指数を基準としており、S&P指数構成銘柄の中で配当利回りが高い80銘柄に投資できる ETFとなっています。配当利回りが高く、手数料が安いことが魅力のETFといえますね。直近配当利回り(税込)は4.95%、経費率は0.07%です。

組み入れ比率はエネルギー会社が上位に多く、公共事業や金融、生活必需品、不動産、ヘルスケア関連銘柄などが組み込まれています。

5.成長しそうな国のETFを狙う

長期投資だからこそ、今後成長が期待できそうな新興国に投資したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。新興国の個別株はハードルが高いという方もETFや投資信託を活用すれば簡単にポートフォリオに組み込むことができるでしょう。

例えば今投資業界でグローバルサウス(Global south)への投資に注目される方が増えていますが、グローバルサウスを投資対象として着目したファンドであるEXE-iグローバルサウス株式ファンドも新NISAの成長投資枠の対象となっています。

グローバルサウスとは、欧米諸国や日本などの先進国が多い北半球と対比するときに使用されることが多くインド・インドネシア・トルコ・南アフリカなどの南半球に位置する主に新興国・発展途上国・第三世界と同様の意味で用いられることが多いです。世界の分断が意識されているなかで独立した経済の発展が期待される国々の総称として捉えられています。EXE-iグローバルサウス株式ファンドの運用管理費用は年0.582%(税込)程度となっており主な投資対象国は、ラテンアメリカ、アフリカ、中東、南アジア、東南アジアの地域の新興国です。

インドにも注目してみましょう。信託報酬は0.4638%程度で業界最安となるインドのインデックスファンドである、SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(サクっとインド株式)は、S&P BSE SENSEXインデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行う投資信託で、簡単に言うとインドに分散投資ができる投資信託です。

なぜインドかと言うと、太陽観測衛星「アディティヤL1」の打ち上げに成功するなど、高い技術力を持った国であるということや、新興経済国で形成されるBRICSに加盟しており、IPEF(インド太平洋経済枠組み)に参加して米国とも経済連携を深めていること、2040年代まで人口が増え続けると言われ、これから人口ボーナスが期待できるほか経済成長期はまだ初期段階だといえることも魅力だからです。ただ、インドの通貨であるルピーが安いこと、インフレ圧力やモディ首相の後継者問題、パキスタンとの対立などリスクもあることは覚えておいてください。

新NISA、何から始めたらいいか分からない…マネーフォワードがはじめての投資をサポート![by MoneyForward HOME]