はじめに

どちらを発行すべきか?

JCBカード WがJCBカード Sに比べて優秀なところは、ポイント還元率が2倍(+1倍)に優遇されている点です。通常利用の還元率がJCBカード Sの0.5%に対し、JCBカード Wは1%の還元率になります。前述したスターバックスのポイントアップなどでも1倍分が上乗せされるため、Starbucks eGiftの購入ではJCBカード Sだと10%、JCBカード Wでは10.5%と0.5%上回ります。

通常利用時の還元率以外の面では、JCBカード Sに分があります。現在開催中のコンビニポイントアップキャンペーンで比較すると、JCBカード Wの+5倍上乗せに対しJCBカード Sでは+10倍となっており、JCBカード Wの+1倍を考慮してもJCBカード Sが上回ります。

ほかにも、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのJCBカード利用でポイント倍率がアップするキャンペーンを2024年9月15日(日)まで実施していますが、JCBカード Sではポイント15倍なのに対し、JCBカード Wはポイントアップの対象外となっています。同じ年会費無料カードでも、新登場のJCBカード Sの方がキャンペーンにおいて優遇されている傾向にあります。

ほかにもJCBカード Sには、国内外20万ヵ所以上の施設やサービスで優待が受けられる「JCBカード S 優待クラブオフ」が無料付帯しています。

キャンペーンやクラブオフを利用する見込みの少ない方には通常還元率の高いJCBカード Wをおすすめできますが、基本的にはJCBカード Sの方が所有メリットで優るでしょう。

ポイントの仕様と損しない使い方

JCBカードでは利用額1,000円に対して1ポイントの「Oki Dokiポイント」が付与されます。最大999円が切り捨てられますが、月の合計利用額に対して計算されるので1,000円未満の少額決済も無駄になりにくい仕様です。

1,000円で1ポイントだと0.1%還元に見えますが、1ポイントを最大5円相当の商品に交換できるので0.5%還元とみなせます。ただしほとんどの商品が1ポイント5円未満の交換レートなので、交換商品の選択が重要となります。参考までに、以下に1ポイント5円の高レートな交換商品を紹介します。

・ビックポイント
・ベルメゾンポイント
・ジョーシンポイント
・セシールスマイルポイント
・JCBプレモカード/JCBプレモデジタルへのチャージ

過去に1ポイント5円の交換レートで人気だったnanacoポイントは、2023年12月19日以降Oki Dokiポイント200 ポイント → 900nanacoポイントと、0.45%還元相当の交換レートに改悪されているため注意が必要です。

交換レートによらないところでは、マイルへの交換も選択肢に入ります。ANAマイルやJALマイルは1ポイント3マイルのレートで交換可能です。還元率にすると0.3%還元相当ですが、マイルには1マイルあたり2円以上の価値があるとも言われています。マイルを上手に活用すれば、1ポイント5円の交換商品を上回る価値を目指せるでしょう。

JCBオリジナルシリーズについて解説しました。年会費無料で持てるJCBカードを使いこなし、お得に繋げていきましょう。

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