はじめに

自民党総裁選で石破氏が当選した9月27日(金)以降、日本の市場は乱高下の激しい相場展開が続いています。


開票までは落ち着かない?

石破氏当選が決定した後、146円台だったドル円が143円台まで一気に円高へと動き、日経先物も夜間取引で2,000円超の下落でサーキットブレーカーが発動しました。翌週の9月30日(月)の日経平均株価は1,910円安となりました。10月1日(火)は732円高、2日(水)はイランがイスラエルにミサイル攻撃を仕掛けた報道から日中は一時1,000円安となり、終値で843円安。3日(木)は743円高、翌週7日(月)は一時925円高となりましたが終値で697円高となりました。

石破氏は10月9日に衆議院を解散し、総選挙を15日公示、27日投開票の日程を表明していて、そのスケジュールが一段落するまでは落ち着かない相場展開となる可能性があります。

東京メトロの新規上場

そんな中ではありますが東京地下鉄(東京メトロ)は、2024年10月23日に新規上場することが決定しています。久しぶりの大型のIPO (新規株式公開)に注目されそうです。東京地下鉄の株は国が53.4%、東京都が46.6%を保有していて、合わせて5割に当たる株式を売り出す計画です。規模的には2018年に上場したソフトバンクのIPO以来の大きさとなる見込みです。東京地下鉄のIPOに伴う売出想定価格は1,100円(下限)に決定しました。売り出しは2億9,050万株で想定公開規模は3,195億円、想定時価総額は6,391億円です(東京地下鉄 株式売出届出目論見書より)。

鉄道会社の時価総額ランキングを見てみると東京地下鉄の想定時価総額6,391億円は、上場後は全体の10位にランクインすることになります(10月11日終値)。

2025年3月期第1四半期の営業収益は1,019億5,000万円です。配当金は25年3月期で年間40円予定で、年間配当利回り(予想)は3.63%です。株主優待は年2回、3月31日及び9月30日の最終の株主名簿に記載又は記録された2単元(200 株)以上を所有している株主に対し、所有株式数に応じて株主優待乗車証(全線きっぷ〈片道1回限り〉又は全線定期乗車証)を発行する予定です。

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