はじめに

2024年1月から新NISA制度がスタートしました。制度が恒久化し、運用益や売却益、配当金が非課税となる生涯投資枠が、1,800万円までに設定されました。(※1)また、非課税となる保有期間は無期限となり、一生涯使い続けられる制度となりました。多くの人が利用したいと考えるのは当然のことでしょう。

しかし、資産形成をNISA1本に頼ってしまい、その他の余裕資金や万一への備えが不十分になってはいないでしょうか。資産形成を進めていくにあたっては、投資と預貯金をバランス良く利用していくことが大切です。

実際、子どもの教育資金や住宅取得資金が必要なうえ、老後資金のことも気になる30~40代は、投資と貯蓄のバランスに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そういった悩みをどう解決したらよいか、一緒に考えていきましょう。


新NISAによる資産形成は、お金のかかる子育て層には欠かせない

2024年の1月からスタートした新NISAは、従来の制度をバージョンアップしています。

たとえば、一定水準の投信に積み立てをする「つみたて投資枠」、株式投資などもできる「成長投資枠」の2つを同時に利用でき、投資上限額も「つみたて投資枠」が年120万円、「成長投資枠」が年240万円と、旧NISAに比べて大幅にアップしています。

30~40代にしてみると、時間を味方につけて、「長期・積立・分散」で投信積立をし、将来に必要なお金をつくっていくのにぴったりな制度といえるでしょう。

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貯蓄に回せるお金のすべてをNISAでの資産形成に投入していませんか?

NISAは将来必要なお金をつくっていくのにぴったりな制度ですが、数年以内に使う予定のあるお金を投資にまわす場合は注意が必要です。

たとえば、現在35歳で、40歳前後に、マイホームの購入をするとします。マイホーム購入に500万円の資金が必要だとすると、5%の利回りでも毎月7.4万円を5年間も積み立てていかなければいけません。そもそも、積立金額にムリがある可能性がありますし、万一、5年後に下落相場が来ていたら、500万円の資金どころか、その時点では元本割れする可能性もあります。(※2)

NISAだけに頼ってしまわずに、NISAでの資産形成に向いていること、逆に向いていないことがある点は理解しておくといいでしょう。

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