はじめに
年末年始は、これから投資を始めようと考えている方にとって重要な準備期間です。これから投資を始める初心者の方が年末年始に取るべき行動について解説します。
投資を始めるには、まず基礎を固め、計画を立てることが重要です。年末年始は比較的時間が取りやすいため、この期間を有効に活用しましょう。
【1】投資の目標を明確にする
投資を始める前に、自分の目標を明確にすることが大切です。以下の質問に答えることで、自分に合った投資スタイルを見つけることができます。投資を始める前に、家族やパートナーと相談することも重要です。
特に以下のポイントについて話し合いましょう。
•家計の全体像である収入、支出、貯蓄額を把握、共有します。
•投資を通じてどのような成果を期待するのか、目標を設定しましょう(資産形成、老後資金、短期の利益など)。
•その目的のために投資に使える時間、期間はどのくらいか?
•家族がどれくらいのリスクを許容できるか意見を聞きましょう。
【2】 資産状況を整理する
投資を始めるには、現状の資産を正確に把握する必要があります。以下のリストを作成しましょう
•貯蓄額:銀行口座にある資金や現金
•借入状況:住宅ローンやカードローンがある場合、その残高
•固定費と変動費:月々の支出を洗い出します
投資は余剰資金で行うのが基本です。生活費や緊急時の資金(3~6ヶ月分)は確保したうえで、投資に使える資金を計算しましょう。家計簿アプリを使うと効率的です。
【3】投資の基本を学ぶ
年末年始のまとまった時間を活用して、以下の基礎知識を身に付けてください。
・投資の基本:株式投資をするのであれば株価とは何か、企業価値の見方、配当や株主優待について。日本株の投資をするのか、米国株の投資をするのか、FXなのか金なのか…など何に投資をするかでも変わってきます。
・投資戦略の立て方:長期投資と短期投資の違い、リスク分散の重要性。
・市場の動き方:日経平均やダウ平均など、主要な株価指数の特徴や傾向
チャートや決算を読む練習をするのも良いでしょう。将来的に銘柄を選ぶ力をつけるため、チャートや決算資料に目を通す練習をしてみましょう。初心者が押さえておきたい基本ポイントを以下に挙げます。
・チャート:株価の上昇・下降トレンドの見極め方を学ぶ。長期投資であれば期間を長め(6ヶ月~1年)に設定して、大きな動きを確認することも大切。
・決算資料:売上高や営業利益の増減を確認。配当金や株主還元の方針が明確であるかをチェック
書籍で学ぶのもいいでしょう。名著である『ウォール街のランダム・ウォーカー』『敗者のゲーム』から読んでみてもいいですし、図解されている初心者向けの本などでもいいと思います。動画やオンライン講座を見るのも良いでしょう。YouTubeには投資初心者向けの動画が豊富です。「NISA」「インデックス投資」「リスク分散」などのキーワードで検索してみましょう。
【4】シミュレーションする
さらに実際に資金を投入する前に、仮想投資アプリやエクセルを使って模擬投資を行うと良いでしょう。仮想の資金で売買を試してみることで、リスクとリターンの感覚を養えます。
仮想のポートフォリオを作る:実際にお金を動かす前に、仮想のポートフォリオを作り、数ヶ月間運用シミュレーションを行いましょう。金融庁のホームページなど無料でシミュレーションできるものも活用していきたいですね。