はじめに

みなさんの周りには、「お金がない…」が口癖になっている人っていませんか? 「お金がない」が口癖になっている人たちをよく観察していると、共通する習慣があることに気がつきます。

今回は、「お金がない」が口癖になっている人に共通している3つの習慣をご紹介します。


習慣1 なんとなくお金を使っている

一般的に、「お金に困っていない人・貯蓄している人=収入が多い人」というイメージがあると思いますが、世の中には、年収300万円でも貯蓄1000万円の人もいれば、年収1000万円でも貯蓄100万円の人もいます。これはなぜなのでしょうか?

お金に困っていない人・貯蓄している人を見ていると、共通して、「収入」よりも、「支出」に気を配っています。この支出費目にはこのくらいの予算をかけられるという予算感もあるので、家計が赤字になることなく、着実に貯蓄もできています。反対にお金がない人に共通しているのは、支出に気を配らず、「なんとなくお金を使っている」という点です。

常に「お金がない」と言っている人のお金の使い方を見ていると、「とりあえず欲しいから買う」と、なんとなくお金を使っている人が多いようです。

特にスタバやドトールで買うコーヒーやラテ、コンビニで買うドリンク・スイーツ・お菓子などは、1回に支払う金額が数百円程度と小さいので何も考えずに使ってしまいがちですが、小さい金額でも積み重なればまとまった金額になることも。その結果、いつの間にかお財布にお金が入っていない状況に陥ってしまうわけです。

習慣2 自分軸がなく流されて使ってしまう

次にお金がない人は、「他人やその場の雰囲気に流されやすい」という傾向があります。
例えば、友達と買い物に行った際、つきあいで買い物に来たはずなのに、友人が洋服を買っているのを見て、なんとなく自分も欲しくなって買ってしまったり、恋人がスポーツクラブに行くみたいだから、自分もなんとなく入会したりと、この「なんとなく」に流されて購入アクションを起こすことが少なくないようです。

その場の雰囲気で買ってしまうことも多いので結果的に、一度も使わないまま、ずっとタンスの奥にしまってあるということもよくあるようです。

また、自分のお金なりのお金の使い方の基準のようなものがないので、勧誘も受けやすいという傾向があります。
例えば、セールストークにつられ、その場クレジットカードに入会。結果、結局そのクレジットカードは使わず、無駄な入会金や年会費を支払い続けているという傾向もあるようです。

習慣3 面倒くさがりやで、なかなか行動しない

さらに、お金がない人に共通しているのが、「面倒くさがりで行動にうつさない」という点です。

例えば、休日に銀行のATMやコンビニでお金を引き出すと手数料がかかってしまうのはわかっているけど、数百円程度だしいいか…、スマホのプランを見直した方がお得になるらしいけど、手続きするのも面倒くさいしいいか……など、行動すればお得になることがわかっているけれど、面倒くさがりでなかなか行動にうつさないという傾向にあります。

現在は、一昔前に比べて、スマホのプランも様々なものがあり、見直しをすれば大きく節約できる可能性もあります。面倒くさがりが仇になり、結果、無駄なお金を払い続けているということになります。

みなさん、いかがでしたか?
ドキッとした方も少なくなかったのではないでしょうか。該当した習慣があれば改善するようにしましょう。

高山 一恵 (株)Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(CFP®)、1級FP技能士
慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。全国で講演・執筆活動・相談業務を行い女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。著書は「年収400万円からの不動産投資で着実に稼ぐ秘訣」(河出書房新社)、「やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方」(きんざい)など多数。FP Cafe運営者

(記事提供:Mocha

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