はじめに

新NISAを投資信託で運用されている方は多いと思います。ではみなさまは「投資信託」がどんな商品か、きちんと理解されていますか?
投資信託は、個人で資産運用を始める際に非常に便利な金融商品ですが、正しい知識を持つことが大切です。今回は投資信託の仕組みや魅力、そして注意点を初心者の方にもわかりやすく解説します。


投資信託とは?

投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を一つにまとめ、プロの運用会社がそのお金を株式や債券、不動産などさまざまな資産に投資して運用する金融商品です。

イメージとしては、「みんなでお金を出し合ってプロに任せる共同投資」と考えるとわかりやすいですね。投資家(あなた)がお金を出資し、運用会社、プロがあなたの代わりに投資を実行、その結果として受益者(あなた)が利益を受け取るという仕組みで、これにより、少額から分散投資ができるのが大きな特徴です。投資先が分散されているため、リスクが分散される点もポイントです。

投資信託の魅力

(1) 少額から始められる
多くの投資信託は、数百円~数千円から購入可能です。これにより、初心者や資金が比較的少額からでも気軽に始められます。

(2) プロに任せられる
運用は経験豊富なプロが行うため、自分で細かく投資先を選んだり管理したりする必要がありません。投資初心者の方、忙しくて時間がない方にも適しています。

(3) 分散投資が可能
一つの投資信託を購入するだけで、複数の資産に投資できる仕組みになっています。これにより、一つの投資先が大きく値下がりしてもリスクが分散されていて全体としての下落は限定的となりやすいため相対的に安心です。

(4) 多様な種類から選べる
投資信託には、株式型、債券型、バランス型、インデックス型など、目的やリスク許容度に応じた多様な種類があります。自分に合った商品を選べる点も魅力的です。

投資信託は日々増えています。そこで今回は昨年末からリリースされた投資信託で注目している商品をご紹介します。

SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)

まずは2024年12月20日に設定された「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」です。

このファンドの投資対象は【SCHD】シュワブ・米国配当株式ETF(Schwab US Dividend Equity ETF)で、SCHDはダウ・ジョーンズ US ディビデンド100インデックスに連動する投資成果を目指すETFです。財務比率に基づき、同業他社と比較して基本的な強みを持つ、一貫して配当金を支払ってきた実績を持つ米国企業が発行する高配当利回り銘柄のパフォーマンスを測定する指数で、10年連続で配当金を支払っているファンダメンタルズ上位100社に分散投資できます。

実質的な信託報酬率は0.1238%(年率・税込)で、「わずか35日で残高1,000億円を突破」とのリリースもあるので高い人気となっています。キャピタルゲインもインカムゲインも狙えるのは魅力ですね。

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