「自分の意見」が言えない日本人のための“考え方”講座
ハーバード流「自分の意見の作り方」
「どうすればいいかは、自分で考えてよ」「何を言いたいのかわからないよ。きちんと考えた?」「言いたいことはわかるけど、今ひとつ説得力がないな……」課題に自分なりの答えを出す。想定外の事態に対応すべく、新たな案を考え出す。自分の意見に説得力をもたせる。これらのように、社会に出るとさまざまな場面で「自分できちんと考える力」、つまり「考え抜く力」が求められます。その一方で、日本ではいわゆる「正解主義」に重きを置いた学校教育が行なわれるため、正解のない問いに自分なりの答えを「考え」、意見することを苦手とする人が少なくないようです。そこで、大学で20年以上に渡り、「考える力」について講義している狩野みきさんの著書『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』から、「考える力」を身につけるためのプロセスを教えてもらいましょう。
トップセールスが絶対言わない営業の「NGワード」
できる営業マンと何が違うのか
お客様に言ってはいけない言葉がある「いまの時代、押しのトークだけでは売れません。お客様の気持ちに寄り添って、信頼を得る言葉の使い方が求められているのです」と指摘するのは、サイレントセールストレーナーとして、内向型で売れずに悩む営業マンを専門に指導する渡瀬謙氏です。幼少期から極度な無口、あがり症だった渡瀬氏は、学生時代にとくにやりたいことも見つけられず、周囲に流されるように営業職としてメーカーに就職しました。待っていたのは売れない日々。不得手であるトークも人一倍練習しましたが成果は出ません。しかしあるときから、自分のトークよりもお客様の気持ちにフォーカスして、相手を立てるスタイルに変えたところ徐々に成績が伸び始めて、当時勤めていたリクルートで、なんと、トップセールスになったそうです。そんな経験をした渡瀬氏は、内向的か外向的かに関わらず、売れない営業マンはお客様に「言ってはいけない言葉」を発しているから売れない、と言います。いくら一生懸命セールストークに磨きをかけても、「言ってはいけない言葉」を使っていたのでは成果が出ないのも当然ですね。どんな言葉がNGなのでしょうか。渡瀬氏の著書、『トッ
藤井四段で注目、子の才能を伸ばす「モンテッソーリ教育」
“察しが悪い”親が子を育てる
「公式戦29連勝」という前人未到の記録を樹立した史上最年少棋士・藤井聡太四段。その記録もさることながら、「勝負に必要な集中力はどこで培われたのか?」という生い立ち・教育法に幅広い関心が寄せられています。なかでも、ひときわ注目が寄せられているのが、藤井四段が入園した地元の幼稚園が取り入れていたという「モンテッソーリ教育」。英国のウィリアム王子ほか、各界の著名人も多く受けているというこの教育法は「大人は子供を『知る・見守る・ときどき助ける』ことに徹し、能力を伸ばす」という特徴を持っています。では、モンテッソーリ教育のポイントを『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』(神成美輝 著/百枝義雄 監修)から、いくつか簡単にみてみましょう。
ついに大学試験にも 現代の必須スキル「契約書」の読み方
もはや「知らない」では済まされない
文部科学省は16日、現行の大学入試センター試験に代わって2020年度から実施される「大学入学共通テスト(仮称)」の原案を公表、独立行政法人大学入試センターのサイトでは「記述式問題のモデル問題」が公開されました。
「で、何が言いたいの?」あなたの話はなぜ伝わらないのか
本当に使えるコミュニケーション能力
社会人に求められる「コミュニケーション能力」とは?ある調査によると、企業が新卒の採用選考時に重要視する要素として「コミュニケーション能力」が10年連続で第一位にランクされています(参考)。その一方で、88%の社会人が「仕事で自分の考えがうまく伝わらないことがある」と感じ、悩んでいるそうです(「第2回ビジネスパーソンのコミュニケーション感覚調査」産業能率大学2011)。もっとも、コミュニケーション能力が具体的にどういった力を指すのかは、必ずしも明確ではありません。ある人は「空気が読める、誰とでもうまく関われる、感じがいい」といったような資質のことを思い浮かべるかもしれません。あるいは、「自分の思い通りに相手を動かすスキル」と考える人もいるでしょう。しかし、それらは、仕事をはじめとした社会のさまざまな場面で必要な「成果が問われるコミュニケーション」においては最優先の事項ではありません。(前書きより)こう著書の中で記しているのが、大企業でコンサルタント・マネージャーやアナリストを勤め、現在は武蔵野大学で人気のビジネス・コミュニケーション講座で教鞭をとる、金子敦子さん。金子さんによると、社会人
住宅選びのプロに聞く “値下がりしない”家の見抜き方
価値のある家を賢く買う方法は?
空き家の増加が社会問題化している昨今、これからマイホーム購入を考える人にとっては、「値下がりリスク」が心配のタネ。どうせ買うなら、資産価値が下がらない家を選びたいものです。資産価値を維持できるのは、どんな家なのでしょうか。「住宅選びのプロ」の見方を紹介します。
「簿記の勉強は必要ですか?」一番やさしい入門講座
“人・もの・お金”の動きを理解する
『簿記のしくみが一番やさしくわかる本』の著者である税理士の高下淳子さんは、日本各地で「簿記と経理」に関する講演やセミナー、企業内研修の企画、また講師としてご活躍中です。経理担当者や経営幹部はもとより、営業や新入社員などから、明快でわかりやすい実践的講義に定評があるそうです。今回は、そんな高下さんに、簿記を学ぶことの大切さや楽しさ、そのためのコツについて話を伺いました。(文責:日本実業出版社)
「数字」が読めると本当に儲かるんですか?
数字オンチのための会計基本講座
「数字」が読めると本当に儲かるんですか?「なぜ、うちの会社は赤字体質から抜けられないのか」「安易な値引きをするから、社員を馬車馬のように働かせてしまうブラック化が進むのではないか?」こうした疑問はおそらく「会計・経理の知識がない」という答えにほとんど集約されます。というのも、「会計や経理の知識を持っていない」ということは「会社の現状を理解する術を持っていない」ということを意味するからです。楽天市場で人気の花屋を営む古屋悟司さんは、かつてこのことを痛切に感じたそうです。とにかく売上を上げることを目標とし、年商が大台の1億円を突破したにも関わらず、赤字体質による資金不足に不安を感じ続ける日々。そうして倒産寸前まで追い詰められたときに出会ったのが、いくら売れば儲かるかがわかる「限界利益」や会社の現状を映す鏡ともいえる「限界利益率」といった「会計」の知識でした。その「数字の読み方」を授けてくれたスゴ腕の税理士さんのおかげで、経営のV字回復に成功し、以降黒字続きだそうです。その古屋さんの実話を元にした書籍『「数字」が読めると本当に儲かるんですか?』から、数字オンチでもわかる「儲かる会計」の基本を
消費者金融の金利が高いのはなぜ? 知ると納得の理由
「情報の非対称性」で何が起きるか
空前の低金利時代なのになぜ高い?かつては「サラ金」と呼ばれるなど、あまり良いイメージを持たれていなかった消費者金融。最近は大手金融機関の傘下に入ってテレビCMもおしゃれになり、ずいぶんと親しみやすい存在になっています。しかし、このマイナス金利政策の時代にもかかわらず、消費者金融の金利は相変わらず高いままです(借入限度額設定が10万円~100万円の場合、法定上限金利は年率18%。多くの会社はこの利率を適用)。いったいなぜだろう、と考えたときに、「審査も簡単だし即日融資してくれたりするから、貸す方にもリスクがある。仕方がないよね……」と納得してしまうのが普通かもしれません。しかし、繰り返すようですが、史上最低水準の低金利が続く世の中で、以前と変わらぬ高金利が適用されるなんておかしくないですか?じつは、この疑問を非常にわかりやすく解決してくれる経済学上の概念があります。それは「情報の非対称性」と呼ばれる概念で、このテーマを研究したジョージ・アカーロフ(1940~)が2001年にノーベル経済学賞を受賞するなど、経済学的にきわめて重要なものなのです!経済学者の西孝氏の著書『社会を読む文法としての
脳科学者に学ぶ、成果を出す人の「脳を自在に操る」習慣
やる気はいらない、狂気を磨け
私たちは、仕事や勉強のパフォーマンスが上がらない理由を、「やる気が起こらない」「やる気が不足している」ことに求めがちです。そして「何かやる気が出る方法はないものか」と考え込み、ますますパフォーマンスを落としてしまうことも。しかし、脳科学者の茂木健一郎氏は、この「やる気至上主義」ともいえる考え方に異を唱えます。茂木氏は著書『いつもパフォーマンスが高い人の 脳を自在に操る習慣』において、次のように述べています。何かをはじめようとしたとき、実はやる気はまったく必要ありません。むしろ、やる気というのは、ときにパフォーマンスを上げて仕事や勉強するための阻害要因となってしまうことすらあるのです。(13ページ)意外にも「やる気はいらない、むしろやる気がパフォーマンスを下げる場合もある」というのです。どういうことなのでしょうか?茂木氏は同書で、「やる気」以外にも、パフォーマンスを下げてしまう要因をいくつか指摘しています。そして、そうした要因を排して、パフォーマンスを上げるための方法も。同書の内容から見ていきましょう。
1万人からわかった、起業して食えなくなるのはこんな人
起業コンサルが教える成功者との違い
起業家が生き残る確率は……『中小企業白書』によると、個人で事業を興しても、約40%が1年未満で脱落、3年目を超えて5年後まで継続できるのは25%、そして10年後まで生き残っている人は10%という現実があります。(松尾昭仁著『起業して食える人・食えない人』(以下同書)「はじめに」より)起業コンサルタントとして長く活動する松尾昭仁さんは、これまでに実に1万人を超える起業家およびその予備軍の人たちと出会ってきました。そしてその中には、数多くの失敗例も含まれています。失敗例とはつまり、起業はしたものの自転車操業から抜け出せず、「貧乏暇なし」を地で行く人、食べていけずにサラリーマンに戻る人、アルバイトで糊口をしのぐ人、事業をあきらめてしまう人……そんな人たちのことです。サラリーマン生活に不満や限界を感じる人にとって、起業は魅力的な選択肢です。しかし、冒頭の引用にもある通り、起業は決して甘くないのです。では、いったいどんな人が起業に失敗する=食えなくなるのか。経験豊富な松尾さんの著書からピックアップしてみましょう。起業を志す人にとっては、きっと反面教師になること請け合いです!
“常勝投資家”が教える「カネが逃げ出す危険な習慣」
「儲けた」と人におごってはいけない
50年以上におよぶ投資歴において利益を出し続けてきた“常勝投資家”山崎和邦氏は、「損ばかりしている投資家には多くの共通点がある」と言います。なかなか儲けられない個人投資家や、これから投資を始めようと考える人にとって、山崎氏の話は耳を傾ける価値があるかもしれません。記事提供:日本実業出版社