鉄道の「レールの断面」には、なぜ“くびれ”がある?
レールの歴史をひもとく
一般的な鉄道の線路では、まくらぎの上に鉄のレールが2本締結してあります。このレールの断面がどんな形になっているかご存知でしょうか。
線路に「砂利」が敷き詰められているのはなぜ?
近年は減少するも、メリットが多い「バラスト軌道」
鉄道の一般的な線路には、「バラスト」と呼ばれる砂利(砕石)が敷いてあります。さて、このバラストは何のために敷いてあるのでしょうか? その理由は1つではなく、複数存在します。ここでは、一般的な線路の構造をざっくりとおさらいしてから、その理由を整理して説明します。
JR、東急、東京メトロなどで通勤電車の車体が「銀色」ばかりになった、深い理由
知られざる車体製造の秘密
近年は、「銀色の電車(車体側面で金属表面が露出した電車)」を見る機会が増えました。とくに首都圏では、「銀色の電車」が通勤電車の大部分を占めています。なぜ「銀色の電車」は、これほどまでに増えたのでしょうか。それには、おもに3つの理由があります。この記事では、その3つの理由を説明しますが、その前に、電車の基本構造をざっくりと説明しておきましょう。
消えた夜行列車、「サンライズ瀬戸・出雲」が残った理由
始発列車よりも早く東京に着く
夜を徹して走る夜行列車は、かつて日本全国を走っていました。それはたんなる移動手段であるだけでなく、独特な旅情を醸し出すものでもあったので、小説や映画の舞台にもなってきました。ところが現在、日本の鉄道では、毎日運転している夜行列車が2列車しか残っていません。東京~出雲市間を結ぶ「サンライズ出雲」と、東京~高松間を結ぶ「サンライズ瀬戸」です。どちらも「サンライズエクスプレス」と呼ばれる電車で運転している寝台車中心の特急列車(寝台特急)で、ルートが重なる東京~岡山間では双方の列車が連結して走っています。ではなぜ、これら2列車だけが残ったのでしょうか。それは、交通や社会の変化によって夜行列車の利用者が減ったのに対して、2列車だけが比較的安定したニーズに支えられたからです。ここでは、夜行列車の歴史をたどりながら、その背景をあらためて探ってみましょう。 【写真12枚】どれだけわかる?“新旧”夜行列車