「うどん御三家」時代到来? 丸亀・山下本気・資さん──3社の成長戦略と投資妙味を比較!
3社の注目ポイントとは
インバウンド人気で、ラーメン店には毎日のように行列ができています。この連載でも「ラーメン御三家」として、力の源ホールディングス、丸千代山岡家、ギフトホールディングスを紹介し、投資対象として何度か比較検討しています。ラーメン業界は、引き続き好調ですが、株価はだいぶ高くなり、さすがに投資妙味が薄れてきました。そこで次なる麺ブームとして、「うどん」が来るのではないかと注目しています。上場企業の中で、うどん御三家としてピックアップするのは、トリドールホールディングス(丸亀製麺)、ガーデン(山下本気うどん)、すかいらーく(資さんうどん)です。うどん県近隣出身で、1日1食は”うどん”を食していた”うどん通”のわたしからみて、有望な投資先はどこか検討したいと思います。
株価は2年で約5倍! 決算絶好調の「アシックス」が個人投資家に目を向ける理由
充実の株主優待も
先日、とあるマネー雑誌で、街歩きしながらお宝銘柄を探すというわたしの投資方法が紹介されました。実際に、原宿あたりを散策しながら、銘柄をピックアップする体験型の記事で、日頃から目をつけていたいくつかのお店を紹介しました。そのひとつが、オニツカタイガーです。表参道から1本中に入った通りの1角に4店舗が固まって配置されており、いつ行っても外国人客でいっぱいです。オニツカタイガーは、アシックス(7936)が展開するブランドですが、ここ数年で急速にファンを増やしています。その効果もあって業績は絶好調、株価はここ2年で5倍近く上昇しています。時価総額は2兆円を超えており、日本株の中でも超優良な大型株といえます。今さらわたしひとりが当社の素晴らしさをアピールしたところで、たいした影響もないのですが、なんと、その記事をみた当社のIR担当者から「ぜひお礼が言いたい!」と連絡があったのです。しかもインスタを通じて(時代ですね)。これにはかなり驚きました。当社は、かなり個人投資家を大切にしています。通常、時価総額が一兆円を超える規模になると、当然、機関投資家が好んで投資しますので、個人投資家に好かれずとも、
世界中の株式が軟調でも逆行高の「BASE」 きっかけは個人投資家の大量保有報告?
飛びつく前にやるべきこととは
トランプ大統領による関税関係のニュースによって、世界中の株式が軟調です。2025年3月10日のNYダウは一時1,000ドル以上下落する場面もあり、NASDAQ指数においては、4%以上の下落となりました。そんな中、逆行高しているのが個人や小規模事業向けのECプラットフォーム「BASE」を運営するBASE(4477)です。きっかけは、3月10日に個人投資家の牧寛之氏が、BASEの株式保有比率を5.4%から8%に引き上げたと財務省に変更報告書を提出したというニュースです。
個人投資家は投資するか、しないかをどう判断している? 「ゴールドウイン」で実践
見るべきポイントとは?
ここ数日、東京でも凍つくような厳しい寒さとなりました。そのせいか、街では、ダウンコートを着ている人が目につきます。そんなとき、ついついロゴを確認してしまうのが投資家の常。やはり目につくのは、「ザ・ノース・フェイス」です。それほど多くの人と会うわけでもない私の目にこれほど止まるのですから、かなり売れているのでしょう。となれば、投資対象として物色するしかありません。
ポケモン、鬼滅…日本株で一人勝ちのコンテンツIP企業、推しがない人向けのNISAを使った投資アイデアとは
NISAの成長投資枠で長期保有する作戦
トランプ大統領が、自動車に輸入関税をかけると発表したことにより、日本の基幹産業である自動車関連企業の行方が心配されています。自動車関連に限らず、外需要因に振らされやすい業界に対しては、株式市場でも警戒されており、資金が向かいにくくなっています。そんな中、無双状態なのが、コンテンツを使ったIPビジネスです。
「ポケポケ」大ヒットでDeNA株が急騰! 今後を左右する3つのリスク要因
これほど大ヒットを記録した理由とは
2024年の11月からの直近3ヶ月で、ディー・エヌ・エー(2432)の株価が2倍近くに急騰しています。その最大の理由は、2024年10月にリリースされたスマートフォン向けゲーム「Pokémon Trading Card Game Pocket(以下、ポケポケ)」の世界的ヒットにあります。ゲームにそれほど詳しくないわたしの耳にも入ってくるほどですから、相当の人気であることは分かります。
投資家を失望させてきた「メルカリ」の株価が急騰! 反転の序章は始まったばかり?
利益率改善の3つの要因
フリマアプリとして国内では圧倒的な知名度を誇るメルカリ。2018年に当時のマザース市場に上場した際の注目度は高かったものの、赤字経営が続いていたため株価は低迷。その後、スマホ決済サービス「メルペイ」をローンチし、キャッシュレス決済市場へ参入、メルカリの売上金をそのまま使える利便性でユーザーを拡大しました。コロナによって自宅を整理する人が増えたことも追い風となり、2021年には黒字転換、株価も上場来高値の7,390円をつけました。ところがその後、米国事業(Mercari US)の赤字が拡大し、収益面での課題が浮き彫りに。株価は7ヶ月間で、高値7,390円から1,850円まで-75%も下落し、投資家の失望を招きました。その後の株価は、”浮上しては沈み”をくりかえし、2025年1月には、ほぼ上場来安値に近い1,631円をつけています。
インバウンド再加速! 「三越伊勢丹・大丸松坂屋・阪急」百貨店ビッグ3の復活なるか?
東西対決の行方
コロナ明け以降、インバウンドは何度も浮かび上がる投資テーマです。コロナで消滅した外国人観光客は、渡航制限解除によって戻ってくるのは当たり前といえば当たり前。そのため、わりとアフターコロナの早い段階で株式市場でもインバウンド銘柄は物色されました。 その代表格が百貨店界隈です。
節約志向が高まっているのになぜ? 庶民の味方「サイゼリヤ」が決算は悪くないのに苦戦のワケ
低価格路線のビジネスには厳しい状況
20年以上続いたデフレが終わりを告げ、日本では物価上昇が止まりません。1月24日に発表された消費者物価指数(CPI)は、総合指数で前年同月比3.6%増。特に食料品が値上げの主因となっています。食料品は、わたしたち消費者がもっとも”値上げ”を実感するので、この状態が続くと、必然的に節約志向へと流れます。12月に発売された会社四季報の記事欄の中にも”節約志向”というワードが目立っており、企業にとっては値上げしづらい雰囲気となっています。たしか2024年の前半は、値上げによって収益が改善された企業が多く、日本でも経済をほどよく成長させる”よい”物価上昇が起きているという認識でした。ところが、徐々に、その値上げが消費者の負担を大きくし、景気を停滞させる”悪い”物価上昇へとスライドしているようなのです。
全国民をがっかりさせたはずのフジHDの株価が急騰! 考えられる2つの理由は?
株主総会では歴史に残るドラマが起きる可能性
2024年末に発覚した中居正広氏の女性トラブルは、フジテレビ社員の関与が疑われる報道により、同社の信頼を揺るがす事態となりました。
一見好決算も株価は対照的な「ユニクロ」と「無印」、明暗を分けた要因とは?
両社の明確な違い
ほぼ同時期に25年8月期第1四半期決算を発表したファーストリテイリングと良品計画。どちらも日本の小売業を代表する企業であり、グローバルでも存在感を放っています。両社はともに増収増益を達成しながらも、決算発表翌日の株価の動きは対照的でした。良品計画は6%以上の上昇を見せた一方、ユニクロを展開するファーストリテイリングは6%以上の下落を記録。なぜこのような明暗を分ける動きとなったのか、決算内容を深掘りします。
自分が株主の企業に不祥事ニュースがあった場合、あなたはどう行動する? 模範的な投資家の行動とは
不祥事のニュースは投資家の良い教材
株式投資をしていると、突然の不祥事ニュースに巻き込まれてしまうことがあります。業績好調で、株価が上昇中にそういったニュースがあった場合、株の投げ売りが起きることは避けられません。もし自分が株主である企業にこういった報道があった場合、どういう行動を取るべきでしょうか? まさにわたしが最近巻き込まれた事例で考えてみたいと思います。
ソニーGによる買収報道でKADOKAWA株が急騰、そして急落…投資家はどう動けばいいのか
噂で買われ、事実で売られる
2024年11月19日、KADOKAWAがソニーグループによる買収協議の報道を受けて株価が急騰。しかし、その後の第三者割当増資の発表で急落しました。このような急騰急落時に、投資家はどうするのがよいのか、その背景と対応策を解説します。
決算好調な「くら寿司」&「スシロー」、株価は明暗が分かれる結果に…要因は、株主優待と寿司ネタ?
インバウンドが喜ぶ仕掛けを作るも…
画像:くら寿司「2024年10月期決算短信〔日本基準〕(連結)」2024年12月11日、くら寿司(2695)が、2024年10月期の本決算発表を行いました。①売上高234,950(百万円)②前年比11.1%でこれは過去最高を更新です。③営業利益も5,699(百万円)、④前年比132%と、大幅な増益となっており、文句なしの着地。とくに売り上げの80%近くを占める国内が好調で、業績を押し上げています。ところが、決算発表翌日には、株価は-15.8%と大きく下落しました。その理由は、ふたつあります。
自社株買い、増資、売り出しは投資チャンスになりやすい? 株価に与える影響
ほぼ確実に株価に影響を与える材料
株価は、長期的に見れば、利益の成長に比例します。それを信じるならば、投資家はその会社の利益の変動のみを注視すればよいことになります。ところが、そうは簡単にいかないのが株式投資のむずかしさ。短期的には、さまざまな雑音によって上げたり下げたりしますので、その理由が分からない投資家は、右往左往します。
「一風堂」「町田商店」「山岡家」ラーメン銘柄、御三家は株価も業績も一人勝ち状態 頭一つ抜けているのは?
3社の今後の株価はいかに
めっきり寒くなってきて、外出先でも温かいものを食べたくなります。まっさきに思いつくのは、ラーメンですが、相変わらずインバウンド客で混み合っており、なかなかありつくことができません。これからさらに繁忙期に入るとなると、人気のラーメンにありつくためには、長時間、行列に並ぶ覚悟が必要です。そうなると、ふたたびラーメン銘柄の動向が気になってきます。この連載では、ラーメン御三家として力の源HD(3561)、ギフトHD(9279)、丸千代山岡家(3399)を過去2回、2023年8月と12月に取り上げています。そこからほぼ1年たちましたので、3社のその後をチェックしてみましょう。株価が大躍進したラーメン株、御三家に伸び代はまだあるのか?(2023年8月掲載)秋まで株価が大躍進のラーメン株、御三家の順位に変動。業績は好調なのに株価が下げ止まらない原因とは?(2023年12月掲載)
次の食品ブームは「焼き芋」? 個人投資家が【ドンキ】に目を付けた理由
海外での伸びも期待
グラノーラ、タピオカ、高級食パン…。こういった食品ブームが起こったときには、必ずといっていいほど株価が暴騰する銘柄があります。グラノーラはカルビー(2229)、タピオカは神戸物産(3038)、高級食パンは、OSGコーポレーション(6757)。ブームの恩恵を受ける銘柄をいち早く見つけた先回り投資は、投資家冥利につきます。じつは今、次の食品ブームがじわじわと起きています。それに気づいたのは、6月に発売された四季報夏号のイーサポートリンク(2493)の記事欄でした。「【開拓】農業支援は東南アジアの焼き芋ブームでサツマイモ販売に注目」とあり、「焼き芋ブーム?」とページをめくる手が止まりました。
西の「京阪」東の「相鉄」、インバウンドで好調な中堅鉄道会社の決算&株価騰落率を比較
見過ごされたインバウンド銘柄を探る
2024年は、3月、6月、11月と3度、関西方面へ出かけ、その都度、大阪・京都の外国人観光客密度の高まりを感じました。株式市場の投資テーマとしてのインバウンド銘柄は、散々物色されており、いっときの熱狂は若干落ち着いた感があります。とはいえ、国を問わず世界各国から訪れる人たちを見ていると、今後もじりじりと海外旅行者数は増え続けるであろうと確信を持っています。観光地の賑わいを見るたび、やはりインバウンド銘柄は、何か長期保有しておきたいという投資家魂がうずうずします。直近11月に関西を訪れたときは、大阪から京都まで京阪電車で移動しました。というのも、極めて個人的な事情ですが、京阪電車を借り切って行われるイベントに参加したためです。そこで初めて乗車したのですが、地元の友人曰く、京阪ではよくそういったイベントが行われているとのこと。大阪から京都までは貸切でしたが、復路は一般車両に乗車。そこで感じたのは、私鉄にもかかわらず外国人が多いこと。JR各社はインバウンド銘柄として早くから目をつけられていましたが、私鉄となるとそこまで規模が大きくないため、案外見過ごされているように思います。考えてみれば、イ