すき家、吉野家…牛丼チェーンの双璧は上場来高値目前! どちらが優勢?
好調な理由は異なる
牛丼チェーンの双璧といえば、吉野家とゼンショー(すき家)。さぞやコメ価格の高騰で苦しんでいるかと思いきや、2025年8月12日時点で吉野家株は約3,417円、ゼンショー株は約9,201円と、ともに52週高値(吉野家3,435円/ゼンショー9,749円)に迫る水準にあります。一見すると「同じ業界だから同じように株価が上がっている」と思われがちですが、実は株価を押し上げている原動力は異なります。そこで、直近決算と事業構造から、その違いを深掘りします。
コクヨ、イトーキ、オカムラ…オフィス家具メーカー御三家の株価が好調な理由とは?
注目度が高まっていない今こそ見ておくべき
投資テーマとしては、今のところあまり目立ってはいないものの、地味に好調が続いているのが「オフィス家具」業界です。先日決算発表を行ったコクヨ(7984)、イトーキ(7972)ともに好決算で、株価も堅調に推移しています。いったいオフィス家具業界に何が起きているのでしょうか。
東証REIT指数が年初来高値を更新! なぜ今、【不動産投資信託】は絶好調なのか
“守り”と“利回り”を両立できるREIT
株式市場が不安定ななか、着実に存在感を高めているのが「REIT(不動産投資信託)」です。2025年6月には東証REIT指数が1800ポイント台に回復し、毎日のように年初来高値を更新しています。「利回りの高さ」や「不動産市場の安定性」などが見直され、投資家の関心も高まっています。なぜ今、REITが好調なのか、今から買ってもよいのかを検証したいと思います。
『国宝』ヒットで上場来高値更新! 減収減益でも【東宝】の株価が大幅に上昇した理由
いまから買ってもよい?
すでに2025年No.1映画になるのではないかと評されている「国宝」。公開38日間(2025年6月6日公開~2025年7月13日)で、累計観客動員数398万人、累計興行収入は56億円のメガヒットとなっています。TikTokなど短尺動画が主流になり、配信される映画やドラマは、1.5倍速や2倍速で観る人が多い中、3時間を超える作品が社会現象となるほどのヒットになるのは異常ともいえるかもしれません。もちろんわたしも観ました。平日の夕方のかなり大きい劇場でしたが、ほぼ満席。性別年代問わずの観客で埋まっていました。「歌舞伎」という伝統芸能がテーマなので、年齢層は高めを予想していましたが、思いの外、若い人が多くてびっくり。実際、大学生以下の割合が初週比で倍増、観客数は3倍超という異例の伸びだそうです。
今や無視できない美容家電業界! ヤーマン、MTG、Aiロボティクス、投資対象として狙い目は?
美容家電市場は今後も拡大か
ここ数年、美容家電市場は急激に拡大しています。とくに「いつまでも若々しくいたい」といったアンチエイジング的な要望を叶える美容家電の急増は、目を見張るものがあります。その背景には、コロナ禍の”おうち美容”需要の増加があります。メーカーサイドで、フェイスケア家電の新規需要の開拓が進んだことに加え、マスクで隠れないヘアケアへの意識が高まったことによる高機能・高価格帯のヘアケア製品の需要が伸びたことで、一気に市場が拡大しました。それまでエステに通うには、時間もお金も足りないと感じていた人が、自宅でもケアできる手軽さに、多少高額でも購入に踏み切る人が多いようです。マスクを外して素顔を見せる機会が増加したコロナ以降は、”マスクだるみ”や”マスクギャップ”を解消することを目的に、ますますフェイスケアに注力する人が増加。SNSを通じて拡散されたことで、美容感度が高い層だけでなく、一般消費者にも浸透しつつあり、今後もますます拡大が予想されます。そこで、家庭用美容に特化したヤーマン(6630)、MTG(7806)、Aiロボティクス(247A)の3社を比較し、投資対象として魅力的なのはどこか検討したいと思い
2日連続ストップ高から40%も下落…リカバリーウェアの「TENTIAL」は買い時なのか?
なぜここまで株価は下落したのか
以前、TENTIAL(325A)が決算発表後に2営業日連続ストップ高になった事例を紹介しました。わたしは、決算発表前にすべての株を売却していたため、決算後の爆上げの恩恵を受けることができませんでしたが、その判断に後悔はないと、強気でいい放っております。その理由については、記事をご参照いただくとして、今回は大きく調整してきた今、改めて購入すべきかどうかを考えてみたいと思います。参考記事:株を売却後にストップ高…、決算前に売るか、持ち越すかはどう判断する?
しまむら、三陽商会、アダストリア…明暗分かれたアパレル決算、しまむらだけが株価上昇した理由とは?
アパレル業界は商品力だけが求められているわけではない
6月30日、しまむら(8227)、三陽商会(8011)、アダストリア(2685)のアパレル3社が2026年2月期第1四半期の決算を発表しました。消費低迷が続く中、アパレル業界の現状を映すように、3社の決算は明暗が分かれました。特に注目されたのは、決算発表直後の株価反応。しまむらだけが上昇し、他の2社は下落しました。この違いは、いったいどこにあったのでしょうか?
決算から40日で株価が5倍に!? 美容サービス「コンヴァノ」はなぜ急騰したのか
決算説明資料を読み込めば事前察知できたか
中東情勢の急激な悪化により株式市場が警戒ムードを高める一方で、この40日間で株価が約5倍に跳ね上がった企業があります。その名はコンヴァノ(6574)。ネイルサロン「FASTNAIL」などを全国展開する美容サービス企業です。これまで長く赤字体質で、投資家からもあまり注目されていなかった同社ですが、ある決算発表を境に株価が大きく動き始めました。今回の記事では、その変化の正体と、投資家がどのタイミングで“気づけた”のかを掘り下げていきます。
株を売却後にストップ高…、決算前に売るか、持ち越すかはどう判断する?
TENTIALの事例でみる売却判断のプロセス
決算発表前に保有株を売るか、それとも持ち越すかは、投資家として非常に悩ましい問題です。決算発表日を把握しておらず、うっかり持ち越したというのは論外ですが、ギリギリまで悩んだ挙句、持ち越したら決算発表翌日にストップ安、もしくは売却したら翌日にストップ高──なんてことは“あるある”です。つい先日、わたしも保有していたTENTIAL(325A)を決算発表前にすべて売却したところ、決算発表後、2日連続ストップ高となりました。持ち越していたら、どれほどの利益だったかと“たられば”の計算をするも、じつはそれほど後悔していません。
「一風堂」「町田商店」「山岡家」ラーメン御三家、株価と業績で圧倒した1社は?
上昇トレンドが続くいま買いなのか
先日、札幌に行った際、ラーメン山岡家に行列ができているのを見ました。この連載でも、過去2回、ラーメン企業については紹介していますが、さすがに最近はあまり話題にならず、投資テーマとしても色褪せてきたかと思っていた矢先に見た光景に「もしかしてまだイケる?」と感じました。
株価、業績ともに過去最高を更新の【しまむら】株式分割も期待?
ユニクロとの違いは?
気がつけば、しまむら(8227)の株価がじわじわと上昇し、2025年5月16日には、上場来高値となる10,740円を記録。2009年にテレビの情報番組で紹介されたことをきっかけに「しまらー」という言葉が全国的に広がるほどブレイクしましたが、その後はパッとせず、株式市場でも話題になることはほとんどありませんでした。しかし、裏では着実に業績を積み上げ、株主からの信頼も高まっているようです。今、改めて「しまむら流」の強さを見直す時が来ているのかもしれません。
ビットコイン高騰で株も急騰?「暗号資産関連株」で注目を集める日本企業4社とは
暗号資産関連銘柄に投資するメリットと注意点
2025年5月27日現在、ビットコインがついに11万ドル(約1,573万円)を突破し、史上最高値を更新しました。SNSやニュースでは「爆上げ!」という声が飛び交い、投資初心者の方の中にも「これってチャンスなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
決算資料で見かける「EBITDA」とは? KDDI・楽天・マネーフォワードに見る使い方と注意点
なぜ企業はEBITDAを強調するのか
最近の企業決算を見ていると、「EBITDA黒字」という言葉をよく目にするようになりました。EBITDAは、「イービットディーエー」「イービットダー」など複数の読み方がありますが、いずれも利払い・税引き前・償却前利益を意味します。営業赤字でも「EBITDAでは黒字」と強調する企業が増えている背景には、どんな事情があるのでしょうか?
JINS vs Zoff:成熟市場でも業績好調の2社、どちらに投資妙味があるのか?
安定成長のJINSか、高成長・高収益のZoffか
国内メガネ市場は、すでに一定の需要が飽和しているとされる成熟産業です。しかしそんな中、JINS(ジンズホールディングス)とZoff(インターメスティック)がそれぞれ好調な決算を発表し、株価も堅調に推移しています。JINSは既存店売上やインバウンド需要の回復を背景に、インターメスティックはファッション性の高い商品や高粗利体制で利益を拡大。今回はこの2社を比較しながら、それぞれの強みや戦略の違い、成長性、そして投資先としてどちらに魅力があるのかを掘り下げたいと思います。
「そろそろ買い場か」と考える投資家へ 株価急落のオリエンタルランド株は“夢の国”への逆張り投資となるか?
なぜ「買いたくなる」か
「ディズニーランドの株は下がらない」。そんな“神話”がささやかれてきたオリエンタルランド株(4661)が、2024年を境に大きく揺れ動いています。株価は一時、5,700円を超える高値をつけていましたが、2025年春にはその半値近くまで下落しています。「そろそろ買い時?」「それともまだまだ下落は続く?」――かつての超優良株の行方は、多くの個人投資家の関心を集めています。
無印良品の業績が絶好調な理由――世界経済の逆風下でも伸びる秘密と「ニトリ」との違い
投資家は何を評価しているか
米国・トランプ政権による追加関税措置、米中対立の激化など、世界経済には不透明感が広がっています。一強といわれていたアメリカハイテク株は軒並み下落しており、株式市場全体が重たい雰囲気です。そんな中、良品計画(無印良品)は堅調な業績を背景に、株価が上場来高値を更新しました。なぜこの逆風の中、無印良品はこれほど強いのでしょうか?
伊勢丹、大丸、阪急、高島屋…百貨店株は復活なるか? インバウンド頼みの限界と次の注目銘柄
インバウンド売上は減速傾向か
2023年以降、訪日外国人客の本格回復や富裕層需要の拡大を追い風に、百貨店各社は業績を着実に回復させています。上場している百貨店大手4社(三越伊勢丹HD(3099)、J.フロントリテイリング(3086)、エイチ・ツー・オー リテイリング(8242)、高島屋(8233))の直近までの業績は、過去最高益を更新しており、コロナ前を軽々超えています。ここのところトランプ関税による影響が危ぶまれる中、比較的影響が少ないであろう百貨店株なら、買ってもよいのでは? 投資家の中にはそう考える人も少なくないでしょう。ところが、実際の株式市場では百貨店株が総じて冴えない展開が続いています。
全面安で日経平均株価が歴代3位の下げ幅の日、18%上昇した「GMOインターネット」の実力は?
考えうる2つの要因とは
2025年4月3日の早朝、トランプ大統領により各国にかけられる関税が発表され、想定以上にきつい数字に世界中が震撼しました。株式、債券、ビットコイン、安全資産といわれる金までもが一斉に売られるパニック状態で、4月7日の日経平均株価は、-2,644円(-7.83%安)と歴代3位の下げ幅を記録しました。この日のプライム市場の値上がり銘柄数は、たったの6銘柄。それに対して値下がり数は1,628銘柄ですから、大げさでなくほんとの全面安でした。そんな中で、異彩を放ったのが、前日比18.5%高のGMOインターネット(4784)です。決算発表があったわけでもないのに、なぜこれほど力強く上昇したのでしょう?