お金のしつけ
お金教育は親ができる子育ての一つです。「心とお金の自立が子どもにとってなぜ必要なのか」についてお話しします。
子どもがお金に苦手意識をもたせないための「おうちお金教育」のススメ
算数や計算が苦手でも大丈夫!親子でお金を学ぶチャンスに
子育てでは、親だからわかることがたくさんあります。子どもの成長のスピードだってそうです。お金の教育は学校の成績のようにその成果がすぐにでてくるものではありません。だからこそ、実践できるのが、学校でも、塾でもなく、「おうちお金教育」なのです。
兄弟姉妹のおこづかいの金額の決め方、上の子どもからの文句にはどう対応すればいい?
おこづかいのルール決め
おこづかいをはじめるタイミングって、家庭によってその時期はさまざま。兄弟姉妹がある家庭で、すでに上の子どもが中学生や高校生になってしまっていて、おこづかいの金額もルールもじつは曖昧のままというケースをよく聞きます。下のお子さんにおこづかいをあげたいけれど、上の子から自分のその学年の時のおこづかいの金額より多いなどのクレームを受けてしまったという相談も。子どもたちのためにお金の教育をしようと始める準備をしたけれど、子どもたちから文句があがってしまったら、どう対応したらいいでしょうか。
親子で実践したい「おこづかいルール5カ条」
親子の間でもルールが大切なわけとは
子どもにお金の大切さや金銭感覚を学ばせたいとおこづかい制度を導入している家庭は多いと思います。私が講師としてお話をさせていただく時には、参加者の皆様に「子どもにおこづかいをあげているか」について質問をさせて頂いています。実感では、小学3年生以上の7割くらいの家庭がおこづかいをあげています。また、今はあげていないがこれからあげたいという家庭がほとんどです。小学生中学年になれば、おこづかいをあげている家庭がふえていきますが、家庭でのルールは何か決めていますか。約束ごとを決めておかないと、その都度解決をしなければならなくなります。また、親の対応が毎回違っていては子どもが振り回されてしまいますし、親への信頼度はガタ落ちに。そこで、おこづかいを始めるために、家庭でのルールを決めておきませんか?今回は、わが家の「おこづかいルール5か条」を紹介します。
子どもの成績が上がったら「臨時ボーナス」をあげてもいい?
子どものよく出来た!に応えよう
マネープラスの「お金のしつけ」では、おこづかい制度という昔からあるしくみをお金のしつけに取り入れて、お話をさせていただく機会が多いです。わが家ではお金のしつけをするためにおこづかいを取り入れて実践してきました。その過程でお金のしつけに取り入れてみてらいいかも?という機会が何度もあり、その都度検討しました。その1つが「子どもが頑張ったときに臨時ボーナスをあげるか問題」です。この問題は最近の取材でも聞かれることが多いです。今回は、臨時ボーナスはあげてもいいのかについて、私見ではありますがわが家のエピソードを盛り込んでお話をしたいと思います。
学校では教えてくれない「お金の教育っていつから始める?」
ベストなタイミングは小学1年生?
「子どもにお金の教育をして将来お金に困らない大人になってほしい」と考える親は、15年前まではあまりいらっしゃらなかったという感じがあります。そこにきて、ここ5年くらいは、メディア取材や講演の機会が倍以上に増えました。その理由は、親が関心を持つようになったからです。日本の社会の仕組みや各種制度が変わってきて、退職金制度が確定拠出年金に移行したり、手取りがなかなか増えないなど、身近にお金のことを感じる機会があったからかもしれません。また、親自身が生活や子育てをしていくなかで、多かれ少なかれ、お金について困ったり、悩んだりする機会が増えてきたのではないかと推測します。これからの働き方やら、将来の年金やら、何かと不安材料が尽きない現在だからこそ、お金については子どもに何か教育をしてあげたいなと、考える親が増えているのだと思うのです。
「お金に強い子」に育てるために家庭で教えたいこと
人生の壁も乗り越えられる?!そんな大人になってほしい
一生安泰な人生なんてあり得ません。いい大学を出ていても、人が羨むような大企業に入社しても、その人の人生に何が起きるか誰にもわからないのです。私が子どもたちにお金の教育をしてきた理由は、生きる力を身につけてほしいからです。今の時代、何が起こるかわかりません。突然、会社が倒産して、苦しい状況にぶち当たったとしても、自分の足で立ち上がることができる大人になってほしいのです。もちろん、そのために体力はもちろんですが、お金に強いという底力が威力を発揮してくれると信じています。「お金の教育」は、学校では教えてくれません。ですので、家庭での実践をおすすめします。
小2から大学卒業までお金のしつけを行った結果、分かったこと
やっぱり!家庭でのお金の教育は必要だった
わが家では、長女が小学2年生からお金のしつけ(お金の教育)を家庭教育の一環として行ってきました。そんな長女はもう社会人2年目になりました。長女が大学を卒業すると同時に、お金のしつけも卒業。現在の長女は、自分らしい人生設計を思い描きながら、そのための資産形成を構築しているところです。お金の教育はその教育を受けた子どもが大人になってからでないと、その効果を知ることはできません。そこで、ようやくその効果を検証できる時期になりました。大人になった長女をこの2年間見守ってきたその結論は…。「お金のしつけ」は必要なんだという結論にいたったわけです。
お年玉口座を開くのに、今ならネット銀行に預けるべき?
15歳未満でも口座が持てるネット銀行を探してみよう
お年玉の預け先はどうしていますか?子ども用の口座を銀行につくっている親も多いと思います。わが家では、親があらかじめつくった子ども用の口座もありましたが、ある程度の年齢になったら、子ども自身に口座をつくらせてその後は管理も任せるようにしてきました。銀行には、店舗を持ついわゆる馴染みのある銀行のほかに、ネット銀行という存在もあります。ネット銀行はわざわざ銀行の店舗に出向かなくてもコンビニなどで手軽にお金の入出金ができる便利な面を持っています。2019年は消費税増税もあり、キャッシュレス元年とも呼べるような年でした。お金の預け先もこれからどんどん多様化されていくことでしょう。そこで、お年玉の預け先の選択肢にネット銀行を取り入れてみましょう。
FPがオススメする、子どもと読みたい「お金と仕事を考える本3選」
秋の夜長に生きる力を育む本
人生100年時代、この言葉が当たり前のように使われています。今を生きる子どもたちは私たち親よりも長い年月を生きていかなければなりません。しかし、長い人生にはお金はつきものです。子どもにはお金について早くから触れさせたいと思っていても、何から始めればいいのかわからないことも多いものです。お金やお金を稼ぐことを考えるきっかけを作ってくれるのが本です。おこづかいを始めていない家庭も、すでに始めている家庭も、本を通して子どもとお金について考えてみてはいかがでしょうか。読み聞かせで子どもたちに好評だった絵本や、私が影響を受けた本などを紹介します。
子どもが小学3年生になったら、文房具の管理を任せてみよう
身の回りの管理が出来れば、お金の管理も出来る子になる!
ようやく夏休みが終わり、また学校生活が始まりましたね。休みの間、子どもと一緒にお金にまつわる経験や思い出はできましたか?家族旅行があれば、予算について話すこともお金の管理についての学びになりますし、その中で予想外の出費なんてあれば、その対応こそ生きた教育ですね。色々な夏休みのカタチがあったことでしょう。では、身近なところで、子どもの筆箱や道具箱などの中身はどうなっているでしょうか。宿題を終わらせるのに精一杯になり、手元の筆箱などの管理がおろそかになってはいませんか?ここでは、文房具の管理を通して、お金の管理についても学んでもらうというお話をさせていただきます。
急速に広がる電子マネー、親はどう受け入れる?
食わず嫌いでは済まない時代に
新年号が令和に変わり、日銀券も新しく生まれ変わることになりました。現金はまだまだ身近なお金ですが、今秋に予定されている消費税の増税に伴い電子マネーの普及はこれまでにない速さで広がりそうです。昨今、問題も起きている電子マネーですが、だからといってこの流れは止まらないでしょう。
子どもにおこづかい帳は付けさせたほうがいい?
おこづかい帳は親子を繋ぐお金の連絡帳
「子どもの時におこづかい帳を付けたことがある」という人は結構いらっしゃると思います。それでは、その後のおこづかい帳はどうなりましたか?「一度はおこづかい帳を付けてみたものの、いつの間にか止めてしまった」とか、「中学までは続けていた」「今でも付けている」などなど、「おこづかい帳のその後」はその人それぞれの歴史を持っているものなのです。私が主催したお金教育に関する講座に参加された保護者に、「おこづかいを中止した理由(以前はおこづかいを子どもに渡していたが今はしていない)」を伺っていました。そのなかでかなりの割合が高かったのは、「おこづかい帳を付けなくなったのでおこづかいを渡すのを止めた」という回答でした。私も子どもの頃、おこづかい帳を2か月くらいで付けなくなった経験者です。しかし、おこづかい帳を付けていないから、おこづかいを渡さないというのは、子どもがお金に触れる経験が減ってしまうことになります。これは勿体ないなぁと感じています。おこづかい帳はお金の残高を把握し、使い方を振り返ることで自分の消費行動を知ることができます。今回はおこづかい帳の選び方と長続きのコツをお伝えします。
奨学金を借りるのは本当に子どもの意思?
周りに流されて進学して、借金を負わないために
国の政策の目玉の一つとして掲げられている大学無償化が注目を浴びています。高校卒業後の進学費用は家計にとって大きな負担がかかります。費用の工面の方法としては家計や貯蓄から捻出する方法のほかに、奨学金やローンを利用する方法があります。私個人は奨学金については否定的な考えをもっています。多くのお金を借りてまで、子どもは大学進学を熱望しているのでしょうか。そういう肝心なところが家庭内でうやむやになっていないでしょうか。大学に進学するのなら、なぜもっと早くから準備をしていないのか、それでも足りないのなら、そこも早い段階に子どもへ相談しておくべきです。高校生になればアルバイトで足りない分を貯めることだってできるでしょう。周りに流されて、奨学金ありきで進学の話がすすんでしまうのは、子どもの意思を考えていないようにも感じます。わが子の将来の人生設計に大きく関わってくることだと気づくのは、奨学金を借りきった卒業後のことになるのです。
おこづかい値上げシーズン到来、子どもにプレゼンさせてみよう!
値上げを検討してあげてもよいケースとは?
先日、わが家では息子のおこづかいの値上げの話し合いが行われました。息子は4月から大学生になります。姉の大学生時代のおこづかいは月額1万円。1、2年生の時には大学の課題が多くてバイトをする時間がなく、ようやくできたのが3年生からでした。それまでは、月のおこづかいだけでやりくりをしていました。私が現在原稿を書いている3月時点では、4月からの息子のおこづかいはまだ未確定のまま。4月は目前…息子からの値上げのプレゼンを真摯に受けとめたいと思っています。わが家の事はさておき、皆さんの家庭では、子どものおこづかいが足りているのか、普段から気にしてあげていますか?子どもから親に訴えてくれるならいいのですが、なかには我慢してしまう子どももいます。子どもの進級を機会に、おこづかいの範囲が適切であるか、親子で話してみませんか。
お金教育のほんとうの目的とは?心とお金の「自立」を考える
子どもにお金や仕事のこと、どう伝えていく?
わが家では、お金教育を子育ての中の1つとして考えています。私自身、偉そうな肩書を使用していますが、何か看板があったほうがわかりやすいのでそうしているわけです。どの親とも同じ目線で子育てをし、子どもの幸せを願っている一親にすぎません。たまたまファイナンシャル・プランナー(FP)という資格を取り、知識を活かせる仕事をすることになりましたが、お金に関する教育は、大人になってからではなく、子どもの頃からできれば、リテラシー向上につながると考えていました。
高額な欲しいものこそ、子どもの力で買わせてみよう
もらったお年玉、その後の使い道は?
2019年を迎えて早くも1ヶ月が経ちました。さて、子どものお年玉はどうしましたか?親がそのまま貯金してしまうパターンがほとんどでしょうか。せっかくのお年玉なので子どもの欲しい物を買ったという家庭もあるかもしれませんね。お年玉は子どもにとっては、ボーナスなのです。わが家では、毎月のおこづかい制のなかで、定額制は正社員、おだちん制はアルバイト生としています。その臨時収入をお金教育に活かさない手はありません。
お年玉どうしてる?親と子どもの本音のホンネ
お金について話し合える機会をつくろう
お年玉って、もらうのも、あげるのも、お互いに子どもが大きくなるまでというパターンが多いと思います。わが家では、うちの子にも親戚の子にも、成人したらお年玉はあげていません。ただ、子どもがまだ小さいうちはそうはいきません。20代、30代の子育てを始めたばかりの親にとって、年末年始の出費のほかに、お年玉を準備しなければならないことは結構な負担だったりもします。お互い様ではありますが、目には見えないやりくりがあってのことかもしれません。そんな大切なお金だということに思いを馳せながら、お年玉について考えてみましょう。
小学生の子どもに交通系ICカードを与えるメリットって?
電子マネーを使って子どもに「お金教育」をしよう!
交通系ICカードと言えば、買い物や交通機関で、ピッとかざすだけで即決済ができる優れもの。今や、大人だけではなく、子どもはもちろん、お年寄りだって日常的に使っている大活躍の電子マネーです。子どもがいる家庭では、塾や習い事などを理由に、子どもに渡すことが多いのではないでしょうか。わが家でも、子ども用のPASMO(パスモ) からデビューしました。現金にはない利便性とは裏腹に、気を付けたいこともありますが、今後さらに普及していく電子マネーは、子育てをするうえで避けては通れないお金です。