平成~令和の消費論
博報堂生活総合研究所の「消費1万人調査」をもとに、生活者の間に生まれつつある新しい消費観・消費行動について解説していきます。
買い物慎重派が60万円の高級時計を購入、決め手はサブスクでの“出会い”
実物に触れることで価値がわかる
生活者の新しい消費観・消費行動を解説する連載の第6回。第5回に引き続き、サブスクリプションサービス(以下:サブスク)を積極的に利用している生活者をご紹介します。第5回では、サブスクを利用して「買わずに使う」生活を送る女性をとりあげましたが、それとは逆に、サブスクをきっかけに以前はしなかった消費をするようになったという方もいます。今回は、服やコンテンツなど、多数のサービスの利用経験がある30代男性の例をご紹介いたします。
夢は「日常生活すべてのサブスク化」 定額サービスを駆使する20代女性の価値観
「買わずに使う」生活を送る理由
生活者の新しい消費観・消費行動を解説する連載の第5回。今回は、昨今話題のサブスクリプションサービスを積極的に利用している生活者にフォーカスを当てていきます。博報堂生活総研が全国15~69歳の男女に対して行った調査では、サブスクリプションの現在の利用率・今後の利用意向はともに若い層ほど高くなっていますが、生活者は実際にどのように利用しているのでしょうか。ここでは、サブスクリプション(以下:サブスク)が大好きだという都内の20代女性の例をご紹介いたします。
フリマアプリで5000回取引、ヘビーユーザーの20代女性が買う“意外なもの”
まず買ってみて、合わなければ売る
生活者の新しい消費観・消費行動を解説する連載の第4回。今回は、フリマアプリなどを通して積極的に個人間取引を行っている生活者にフォーカスを当てていきます。博報堂生活総研が全国15~69歳の男女に対して行った調査では、フリマアプリの利用率・今後の利用意向はともに若い層ほど高くなっていますが、生活者は実際にどのように利用しているのでしょうか。ここでは都内の20代女性の例をご紹介したいと思います。
「消費のルール」に縛られない10代、個人間取引の利用率は40代の2.5倍以上
‟買わずに使う”新たな消費
生活者の新しい消費観・消費行動を解説する連載の第3回。昨今、個人間取引や所有せずに定額で利用できるサブスクリプションなど、消費周りの新しいサービスが次々と登場しています。では、これらのサービスはどの程度広がっているのでしょうか。今年5月に実施した「消費1万人調査」のなかで、「現在利用している」と回答した人と、「今後利用したい」と回答した人の割合をそれぞれ見てみましょう。
消費意欲低下は「ものづまり」が原因? 回避策は“手放す前提”の買い方
「断捨離」が大きく影響
生活者の新しい消費観・消費行動を解説する連載の第2回は、博報堂生活総合研究所(以下、生活総研)のロングデータを取り上げます。生活総研は1993年から、「ものを買いたい・サービスを利用したい」という気持ちが最高に高まった状態を100点とした場合、あなたの来月の消費意欲は何点くらいですか」という聞き方で、生活者の来月の消費意欲を聴取しています。調査結果をみると、調査開始当時は60点以上あった消費意欲は、最新の2018年では40点台にまで低下しており、現在も低下傾向が続いています。総務省「家計調査」をみても、世帯給与月収が伸び悩んでいます。「お金がないから買えない」という側面はもちろんあるでしょうが、生活者の消費意欲が低下している背景には、別の理由もみえてきました。
「100均」「フリマアプリ」人気が示す、女性の「お得さ」志向
1万人調査から読む「平成の消費観」
博報堂生活総合研究所は今年、「消費」をテーマに研究を行いました。この連載では、全国の15~69歳の男女1万人を対象に実施した「消費1万人調査」と、生活者から直接話をうかがったデプスインタビューの内容を中心に、生活者の間に生まれつつある新しい消費観・消費行動について解説していきます。「消費1万人調査」のなかで、平成に登場した商品・サービス・政策・流行などを生活者に提示し「自身の買い物や消費、お金のやりくりに対する考え方・行動に大きな影響を与えたと思う」ものを回答してもらったところ、様々なことがみえてきました。