はじめに
正しい投資家の行動とは
では、暴落が起きたとき、初心者はどうすればいいのでしょうか? ここでは、安心して投資を続けるためのポイントを紹介します。
1. まずは落ち着くこと
株価が大きく下がると、誰でも不安になります。しかし、投資は長い目で見るもの。短期間の値動きに一喜一憂しないことが大切です。「今すぐ何かしなきゃ」と思ったときほど、いったん深呼吸して落ち着きましょう。
2. 積立投資は続ける
積立NISAやiDeCoなど、毎月一定額をコツコツ投資している人は、そのまま続けて問題ありません。むしろ、価格が下がっているときは「安くたくさん買える」チャンスです。過去のデータでも、暴落時に積立をやめずに続けた人の方が、数年後に資産が増えているケースが多いです。
3. 自分のお金の使い道を再確認する
「このお金はいつ使う予定なのか?」をもう一度考えてみましょう。たとえば、「老後のため」「10年以上先に使う予定」なら、短期間の値下がりはあまり気にしなくて大丈夫。逆に、「来年使う予定のお金」なら、投資ではなく預金にしておいた方が安心といえます。自分のお金の目的を再確認し、リスク許容度に応じて、お金の置き場所を変えましょう。
4. 生活に必要なお金は別にしておく
投資は、あくまで「余裕資金」でやるのが基本です。急な出費や生活費に使うお金は、必ず預金などで確保しておきましょう。
5. どうしても不安なら、専門家に相談する
「このまま続けていいのか心配」「自分のやり方が合っているか分からない」と感じたら、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのもおすすめです。客観的なアドバイスをもらうことで、安心して投資を続けられることも多いです。
暴落を経験した今、見直すべきこと
今回のような暴落は、投資を始めたばかりの人にとっては大きなショックだったと思います。しかし、この経験を「これからの投資にどう活かすか」がとても大切です。
1. 自分のリスク許容度を知る
「損が出ると夜も眠れない」「価格が下がるたびに不安で仕方ない」――そんな場合は、投資額が多すぎるかもしれません。自分がどれくらいの値下がりまでなら耐えられるか、今一度考えてみましょう。
2. 投資の目的と期間をはっきりさせる
「何のために投資をしているのか」「いつまで運用するつもりなのか」を紙に書き出してみましょう。目的がはっきりしていれば、多少の値下がりでも動揺しにくくなります。
3. ポートフォリオ(資産の分け方)を見直す
「日本株だけ」「米国株だけ」など、1つの資産に偏っていないか確認しましょう。投資信託やバランス型ファンドを活用して、いろいろな資産に分散するのもリスクを減らす方法です。
4. 暴落時の自分の行動を振り返る
今回の暴落で、自分がどんな行動を取ったかを振り返ってみましょう。「パニックになって売ってしまった」「何もせずに落ち着いていられた」など、自分の反応を知ることで、次回の暴落時により冷静に対応できるようになります。
5. 投資をやめるのではなく、正しい知識を身につける
暴落を経験すると「やっぱり投資は怖い」と感じるかもしれません。しかし、投資は正しい知識と計画があれば、将来の資産づくりにとても役立ちます。本やネット、FP相談などで少しずつ知識を増やしていきましょう。
株価が暴落した時こそ落ち着いた行動を
株価の暴落は、誰にとっても怖いものです。しかし、焦って売ったり、積立をやめたりするのはもったいないことです。
「長い目で見る」「自分の目的や計画を大事にする」「余裕資金で続ける」――これが、一番大切な投資の基本です。
今回の経験をきっかけに、投資との正しい付き合い方を身につけていきましょう。そして、もしまた暴落が起きても、冷静に自分の計画を守れる投資家を目指してください。
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