はじめに
他の購入方法との比較
車を持つ方法は、残クレ以外にもさまざまな選択肢があります。それぞれの特徴と、自分の家計やライフスタイルとの相性を確認することが、後悔のない選択につながります。
ここでは、主な3つの方法を比較してみましょう。
①現金一括購入
たとえば、300万円の車を現金で購入した場合、その瞬間から車は完全に自分の資産となり、ローンの利息や手数料は一切かかりません。手続きもシンプルで、もっとも経済的です。
ただし、現金一括購入によって手元資金が大きく減ると、住宅購入、教育費、老後資金など、将来必要になるお金への備えが不足するリスクもあります。そのため、十分な生活防衛資金や目的別の貯蓄を確保したうえでの一括購入であれば、家計にとって合理的な選択といえるでしょう。
②マイカーローン
たとえば、金利3%・5年返済で300万円の車を購入した場合、月々の返済額はおよそ54,000円、総支払額は約324万円になります(※実際の金利やボーナス払いの有無によって変動します)。
ローンを完済した時点で、車は完全に自分の所有物となります。マイカーローンを利用する際には、無理のない返済計画を立てることが大切です。また、ローンの金利は金融機関によって差があるため、購入前には複数の金融機関で事前審査を受け、金利や条件を比較してから決めるとよいでしょう。
③カーリース
毎月定額のリース料を支払うことで車を一定期間利用できるサービスです。プランによっては車検費用、自動車税、自賠責保険、メンテナンス費用などがすべて月額料金に含まれているものもあり、「突発的な支出を避けたい」「手続きの手間を減らしたい」という方に人気があります。
ただし、原則として契約満了時には車を返却する必要があります。「車は所有せず、必要な期間だけ使いたい」という方には、合理的な選択といえるでしょう。
仕組みを理解して、自分に合った車選びを
残価設定型クレジットは、初期費用を抑えて新車に乗れるというメリットがある一方で、走行距離制限や車の状態による返却条件など、注意点もあります。
車の購入は家計全体に与える影響も大きいため、月々の支払額だけでなく、総支払額や契約内容も含めて慎重に検討することが大切です。
また、車の使用頻度、家族構成やライフイベント、5〜10年後を見据えた資産設計などを総合的に考慮し、自分たちに合った「持ち方」を選ぶことで、生活設計とのバランスが取れた満足のいく選択につながります。
もし、どの方法が自分たちに合っているのか分からない場合は、家計全体のバランスを見ながらアドバイスできるFPなどの専門家に相談してみるのもおすすめです。第三者の視点を取り入れることで、思い込みや不安を整理でき、より安心して選択することができるでしょう。
車は単なる移動手段だけではなく、生活の質を大きく左右する存在です。あなたとご家族のこれからの暮らしにフィットする、ちょうどいい一台と出会えますように。
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