はじめに
電動キックボード、シニアカー、電動車いす、電動アシスト自転車など、モビリティと呼ばれる乗用具の種類が増えています。公道を走行していれば事故のリスクもあります。
万一の事故の時、相手に対する賠償やケガ、自分自身のケガを補償するのはどのような保険なのか、ポイントを解説します。
モビリティとは
モビリティとひとくくりにしていますが、モビリティの種類は多岐にわたり、目的や利用者のニーズに応じていくつかの種類にわけられます。
①パーソナルモビリティ
個人が利用する移動手段で、コンパクト設計が特徴のモビリティです。
・シニアカー:高齢者向けの電動三輪・四輪車。道路交通法上、歩行者として扱われますので、原則歩道を走行します。免許やナンバーの取得は不要。時速6㎞/h程度で走行します
・電動アシスト自転車:ペダルをこぐ力を電動で補助する自転車。坂道の多い場所や長距離の移動に便利。法律上は普通自転車として扱われ、モーターの補助は時速24㎞まで。ペダルをこがないと動かないことが条件になっています
・セグウェイ:2つの大きな車輪の間に立ってハンドルで操縦し、体の傾きで前後に移動する乗物。日本では原則公道走行は認められておらず、私有地や限定された区域での使用が基本
・電動キックボード:短距離移動に適した乗物。法規制の対象になっており、公道を走る場合、ナンバープレートの取得・ 自賠責保険の加入・ヘルメットの着用・原付免許(または普通免許以上)の保有が必要
②パブリックモビリティ
共有型で、多人数を目的とした移動手段です。
・バス・電車・地下鉄など:公共交通機関として広く利用されている
・カーシェアリング:個人所有の代わりとして、短時間車両を利用する方法
・シェアサイクル:自転車を必要なときに借りて、使い終わったら返却ステーションに返す仕組み。電動アシスト自転車を使っている地域もある。スマートフォンで手軽に借りられます
・ライドシェア:配車アプリを使い自家用車で他人を有料で送迎するサービス