はじめに
投資しないからこそ得られる安心感もある
「投資をしないと損をする」といった言葉を見聞きする機会は多いかもしれませんが、投資をしないことにも一定のメリットがあります。
第一に、元本割れのリスクがないという安心感があります。投資には常に価格変動があり、思わぬ損失を被ることもありますが、預金や保険などの方法を選べば、こうした不安からは距離を置くことができます。
また、相場の動きに左右されることなく、自分のペースで安定的に資産形成を進められることも大きなメリットです。自動積立や保険のように仕組み化された方法であれば、習慣化しやすく、感情に左右されにくいでしょう。
一方で注意すべき点もあります。特に意識したいことがインフレリスクです。物価が上がれば、お金の額面は変わらなくても、実質的な価値は下がってしまいます。ここ最近インフレが加速していますが、預金中心の運用では、このような状況で不利になります。
さらに、資産が増えるスピードが緩やかなため、途中で成果が見えづらく、モチベーションが下がって継続できなくなるリスクもあります。こうした特徴を踏まえたうえで、目的や期間に応じて、投資・預金・保険などを柔軟に組み合わせることが大切です。
投資をしなくても資産形成はできる
「投資をしないなんて時代遅れ」といわれることもあるかもしれません。しかし、それは“その人にとって”の正解であって、あなたにとっての正解とは限りません。
資産形成において一番大切なことは、あなたが安心して、無理なく、続けられる方法を選ぶことです。投資は数ある手段のひとつに過ぎません。他の方法でも、資産形成は可能です。「投資しなきゃ」と焦る気持ちがあるなら、一度立ち止まって、自分に合った資産形成の道を探してみてはいかがでしょうか?
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