はじめに
ESG投資の文脈とリユース市場
断捨離はESG(環境・社会・ガバナンス)の観点からも意義があります。リサイクルや中古市場を活用することは廃棄物削減やCO₂排出削減に寄与します。これは「循環型社会」の推進そのものであり、環境投資の重要な文脈と重なります。不要なものを寄付すれば社会貢献や支援になることもあり、「社会貢献」と「無駄削減」を同時に実現する行動です。
企業がリユース事業を展開する場合、透明性やサステナビリティへの取り組みが不可欠です。健全なリユース市場にはガバナンス強化が求められます。
投資先としてのリユース関連銘柄
世界的にリユース市場は拡大傾向にあり、断捨離ブームやZ世代のシェア志向、インフレが追い風になっています。
日本のリユース関連企業としては書籍からアパレル、ホビーまで幅広く扱い、国内リユース市場の代表格であるブックオフグループホールディングス(9278)、リユースショップ「セカンドストリート」を展開するゲオホールディングス(2681)、日本と米国でフリマアプリを運営するメルカリ(4385)、中古車ですとユー・エス・エス(4732)、ウイルプラスホールディングス(3538)など、たくさんの関連企業がありますので、気になる方は調べてみてください。
過度な節約は逆効果に! 注意点とリスク
このように、断捨離は「シンプルな暮らし」のための行動であると同時に、投資家にとっては「節約・時間創出・投資原資確保・ESG対応」という多面的な効果を持っています。
ただ過度な節約は逆効果でもあります。断捨離を極端に進めすぎて生活の質が下がると、生産性や幸福感を損ね、むしろ投資成績にも悪影響を及ぼしかねません。
投資対象としては、リユース業界の競争激化で利益率が低下する懸念があります。参入企業が増えすぎる場合、企業の差別化戦略を見極めることが重要です。
循環型社会の整備コストが収益を圧迫する可能性もあるため、企業の差別化戦略や収益性とのバランスを確認すべきです。
最後までお読みいただきありがとうございました。皆様の投資の一助となれば幸いです。
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