はじめに

賢く抑えるコツと、満足度を下げない工夫

七五三の費用を抑えるコツは、「選び方を決める」ことにあります。まずはスタジオ探しから始めるのではなく、次の4つを順に考えてみましょう。

・どんな形で残したいかを決める(アルバムを作る・飾る・贈るなど)
・誰に撮ってもらうかを比較する(スタジオ・出張カメラマン・セルフ撮影など)
・衣装をどう準備するかを考える(新品購入・ネットレンタル・フリマアプリ・知人やスタジオで借りるなど)
・タイミングを検討する(当日にまとめて行う、別日に分ける)

撮影スタジオを最初に決めてしまうと、プランに合わせて進めるうちに本来の目的や優先順位がぼやけてしまうこともあります。

「どんな思い出を、どんな形で残したいか」を整理してから選ぶことで、費用も満足度もぐっと整いやすくなります。

また、七五三の準備は、年始からのチェックがおすすめです。繁忙期を避け、1〜6月ごろ(※写真館によって異なる)に前撮りをすると、衣装レンタルや着付けが無料になるなど、特典がつくこともあります。

早期割引や直前割引を上手に使うと、同じ内容でも費用を抑えられる場合があるので、気になる写真スタジオなどがある場合は、前年にどんなキャンペーンが実施されていたかを確認するとよいでしょう。

また、撮影日を平日に設定すると料金が割安になることも多く、日程を早めに決めておくと、仕事や家族の予定も調整しやすいでしょう。

神社によっては事前予約が必要な場合や、ご祈祷中の撮影が不可の場合もあるため、予約開始日を早めに確認する、初穂料や撮影の可否を問い合わせるとよいでしょう。

筆者の実体験

筆者の場合、七五三は2回経験しました。

1回目(長女3歳):③ 前撮り+別日ロケフォト(別カメラマン)

スタジオで1月に祖父母を含む家族全員で前撮りを行い、6枚ほどデータを購入。当日は、筆者が子どもの頃に着た着物を使用し、Instagramで見つけた出張カメラマンに撮影を依頼しました。

両家の祖父母にフォトフレームとキーホルダー、自宅には富士フイルムのウォールデコを飾り、すべて含めて6万円程度でした。写真プリントやフォトフレームは、キャンペーン時期にまとめて注文し、費用を抑えながら祖父母も含めて満足度の高い仕上がりになりました。

2回目(長女7歳・長男4歳):⑤ 前撮り+当日はセルフ撮影

2人同時に七五三をするため、スタジオで5月に前撮りを行い、家族全員で着物を着て10枚のデータを購入しました。同時に、秋のお参りの衣装レンタルもまとめて依頼。その際、衣装や着付けが無料になり、2人分のレンタル衣装も70%オフになるなど、さまざまな特典がありました。

当日の撮影はセルフ予定で、1回目と同じく両家の祖父母にフォトフレーム、自宅には富士フイルムのウォールデコを注文予定。トータルで約8万円の見込みです。早めの予約と情報収集が、費用面でも安心につながると実感しています。

七五三は「価値観」と「準備力」がポイント

七五三は記念日であると同時に、家族の価値観を映すイベントでもあります。「どんな思い出を、どんな形で残したいか」を事前に考えながら、準備を進めることで、費用を抑えつつも、納得感のある一日になります。

また、七五三はあらかじめ時期が分かっている行事です。1年前などから少しずつ積み立てておくことで、撮影や衣装レンタルなど出費が重なる時期も安心して迎えられます。「価値観」と「準備力」の両面から整えることで、思い出もお金も満足度の高い七五三になります。

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