はじめに

「使ってみる」または「やめてみる」

試してみることは、「使ってみること」だけでなく、「やめてみること」もおすすめです。

例えば、「使ってみること」としては、マイカーや自転車を買おうかどうかと悩んでいるときに、カーシェアやレンタサイクル(一定時間レンタルできる自転車のサービス)を利用するのもおすすめです。

いずれも住んでいるエリアでの使い勝手にもよりますが、実際に試してみないとわからないものです。「購入するよりも便利で安い」と感じるかもしれませんし、「思ったよりも不便だな、お得ではないな」と思えば、購入する決断もしやすいでしょう。

一方で、「やめてみること」の例としては、サブスクがあげられます。ついつい増えてしまうサブスクは、「まだ使うかも…」と考えがちですが、使っていないのに毎月利用料を支払っているのはもったいないです。月500円でも1年間では6000円になりますし、それが10年になれば6万円なので、意外と侮れません。

一度やめて「やっぱり使いたい」と思ったら、再契約をして思いきり活用すればよいですし、「なくても平気だ」と気づけば、その費用が毎月浮きます。やめてみて初めて「心地よいお金の使い方」に気づけるはずです。

一人より、世の中の誰かと一緒に試してみる

今はSNSを通じて、顔を知らなくても誰かと気軽につながれる時代です。「貯金チャレンジ」「NISAデビュー」「家計見直し」など、さまざまなキーワードやタグで、日々たくさんの発信がされています。気になるテーマで調べてみると、実際に試した人のリアルな体験談を見ることができて、刺激になるはずです。

自分でも投稿してみたり、コメントしてみたりすることで、同じ目標を持つ人と励まし合うことができます。人と比べるのではなく、「あの人もがんばっている」と思えるだけで、貯蓄もムダな支出カットも、楽しく続けられるでしょう。

「試す」ことで、自分らしいお金の形が見えてくる

どんなことでも、「試してみること」からはじまります。一歩踏み出せば、自分に合っているか、心地よいか、どんな変化があるかが見えてきて、その後の選択肢が増えていきます。

何もしなければ状況は変わりませんが、小さな一歩でも踏み出すことで、ムダなお金が減ったり、少しずつお金が増えたりして、暮らしの安心や自由につながっていくのです。

お金を貯めることは、我慢の連続ではなく、暮らしを見つめ直すチャンス。「ちょっと試してみようかな」と思えた瞬間から、お金との関係は変わりはじめるでしょう。あなたも今日から、「試し上手」になってみませんか?

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