はじめに

結局、いくらまで働くのが正解?

年収の壁を超えると、手取りの年収が減ります。中でも、手取りに大きな影響を及ぼすのが社会保険上の壁です。

扶養されている人の年収が「週20時間の壁」または「130万円の壁」を超えると、手取りは一時的に大きく減少し、手取りの逆転現象が発生します。

「週20時間の壁」に該当した場合、年収105万円の手取りを回復する年収は約124万円。「130万円の壁」に該当した場合、年収129万円の手取りを回復する年収は約152万円です。

手取りを回復した後は、壁を超えて働いたほうが手取りは多くなっていきます。働ける環境や意欲があり、手取りを増やしたいならば、社会保険上の壁を超えて働いたほうがベターです。

社会保険への加入には以下のメリットがあります。

・将来の年金が増やせる
・出産手当金や傷病手当金がある
・失業給付、教育訓練給付、介護休業給付など雇用保険からの給付がある

最低賃金が今後も引き上げられていくことを考えると、週19時間でも130万円の壁を超えてくるケースも出てきます。時給のラインは「1330円」です。

ひと月4.3週間で計算しますので、時給1330円だと以下のような計算となり、社会保険に加入しなくてはなりません。

時給1330円×19時間×4.3×12ヶ月=130万3932円

壁を超えないようにしていると、働ける時間が減り、収入を増やしにくくなります。『パート・アルバイトが「年収の壁」で損しない本』では、働き方についての解説や働く主婦たちのリアルな本音も掲載されていますので、ぜひお役立てくださいね。

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