はじめに
「フィンフルエンサー」と呼ばれている人たちがいるそうです。SNS上で投資や金融に関する情報を発信している人たちのことです。
大和総研のレポート、「フィンフルエンサーの規制と取締りに関する海外動向」というレポートで知ったのですが、このレポート名にもあるように、フィンフルエンサーは海外にも結構、大勢いるようです。はたして、その人たちが流しているコンテンツの信ぴょう性はどうなのでしょうか。
SNSの映像で投資を学ぶ人が増えている
「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」の設問のひとつに、「学校や職場以外で証券投資に対する勉強をした媒体」という問いがあります。インターネットや本、SNS、テレビ、ラジオなど、さまざまな媒体のうち、どれを通じて証券投資を学んだのかを問うているのですが、年齢層が若いほどSNSで勉強している人の割合が高まります。SNSのうち動画・画像系で学んでいる割合を年齢層別にみると以下のようなデータがでています。
40代・・・・・・26.4%
50代・・・・・・17.0%
60~64歳・・・・・・11.5%
65~69歳・・・・・・7.8%
70代以上・・・・・・5.1%
SNSのうち文字系で学んでいる割合は以下のとおりです。
40代・・・・・・14.5%
50代・・・・・・7.4%
60~64歳・・・・・・2.6%
65~69歳・・・・・・3.2%
70代以上・・・・・・1.0%
30代以下、40代でも、SNSは文字よりも映像・画像系の方が高い人気を得ているのが興味深いところです。活字を読むことに苦手意識を持つ人が増えているのかも知れませんし、読むよりも視る方が手っ取り早いと考える人が増えている可能性もあります。
いずれにしても、テレビや新聞・雑誌、ラジオといったレガシーメディアを通じて勉強した経験を持つ人そのものが減っているのと同時に、30代以下、40代の比較的年齢が若い人たちは、ますますその傾向が強く見られます。