はじめに
売却しても同年に枠は戻らない
新NISAでは、売却した分の枠が翌年に復活する仕組みが導入されました。しかし、「同じ年のうちに枠が復活する」と誤解している人も多いようです。
たとえば、12月に100万円分の株式を売却した場合、その分の枠が再び使えるのは翌年1月以降です。つまり、年内に売却しても、その年のうちに再投資はできません。「売却=年内枠が空く」ではない点をしっかり押さえておきましょう。
年末は「振り返り」と「見直し」のチャンス
年末は、1年間のNISA運用を客観的に振り返る良いタイミングです。非課税枠の使用状況だけでなく、運用全体を見直すことで、翌年の改善につながります。確認したいポイントは次のとおりです。
・予定どおり積立ができたか
・運用成績(利益・損失)はどうだったか
・投資先のバランスに偏りはないか
こうした振り返りを通じて、自分のリスク許容度や運用スタイルに合っているかを再確認できます。
自分の目的に合ったNISA運用を
NISA運用の本質は、「非課税枠を使い切ること」ではなく、家計や目的に合わせて無理なく続けられる仕組みを整えることにあります。
非課税枠を埋めることだけにとらわれず、家計とのバランスを保ちながら、目的に応じた資産配分と長期的な積立の継続性を意識することが、結果的に最も効率よく資産を育てる近道です。
制度を正しく理解し、今年の年末は「NISAを使う」から「NISAを使いこなす」へ。焦らず、自分のペースで未来の資産づくりを進めていきましょう。
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