はじめに
繰上返済は控えたほうがいい人
込み入った話が続きましたが、ここまでの内容をまとめると、次のようなケースでは、今年のボーナスを繰上返済に使う前に、一度立ち止まった方がよいかもしれません。

以上のようなケースにあてはまる場合は、個別の状況を確認したうえで、慎重に判断する必要があります。
「暮らしの維持」と「将来のキャッシュ」で考えよう
ボーナスで住宅ローンを繰上返済すると、将来の利息負担を減らせるうえ、「負債が減る」という心理的な安心感も得られます。ただ、その安心感と引き換えに、生活のゆとりや備えが足りなくなってしまうと、別の不安を抱えることにもなりかねません。
住宅ローンは返済期間の分、返済猶予をもてている、とも見ることができます。今回ご紹介した3つのチェックポイントを使って、まずはご自身の家計の「現状」と「優先順位」を整理してみてください。
そのうえで、今の暮らしを維持しながら、将来キャッシュが一番ふえそうな“お金の置き場所”を考えてみてください。金利のニュースに一喜一憂せず、金利上昇時代をしなやかに乗り切る第一歩になるはずです。