はじめに
お年玉や児童手当はどう管理するべき?
では、お年玉や児童手当は、どのように管理するのが望ましいのでしょうか。お年玉については、親がいったん預かって子ども名義の口座に入れているご家庭も多いと思います。その場合、名義預金と判断されないためには、次のような工夫が必要です。
・いくら預けたのかを記録しておく
・子ども本人が理解できるタイミングで管理を引き渡す
・可能な範囲で、子ども自身にも管理をさせる
大切なのは、親が長期間にわたって、本人に知らせないまま管理し続ける状態を避けることです。
一方、児童手当は「親が子どものために使うこと」を想定した制度であり、名義預金とみなされやすい性質があります。そのため、親名義の口座で管理し、教育費など必要な支出の際に使用するといった方法のほうが、合理的だといえるでしょう。
もし、児童手当を子ども名義の口座に移している場合は、子どもが理解できる年齢に近づいた段階でしっかりと説明を行い、将来的には本人の意思で管理を引き継げるよう、環境を整えておくことが必要です。
早めの金融教育で「自分で扱う力」を育てよう
このように名義預金を避けるためには、管理方法の整備が欠かせません。しかし、もうひとつ重要な視点があります。それが「子ども自身がお金を理解し、扱う力を育てる」という考え方です。
たとえば、お年玉の一部について使い道を自分で考えさせたり、欲しいものを計画的に購入する経験を積ませたりすることは、日常の中でできる立派な金融教育です。また、通帳の記帳や残高確認を親子で行うだけでも、「自分のお金がどう動いているか」を理解するきっかけになります。
こうした日常の小さな経験が、自然と子どものマネーリテラシーを育てていくのです。「貯めてもらう」から「自分で貯める」へと意識が変わることは、将来の自立や資産形成の大切な土台になります。
お金を残すだけでなく、託す。
そして、その託されたお金を子どもが自分の力で活かせるよう、家庭でできる小さな金融教育を重ねていく。その積み重ねが、いつかお子さんの未来を力強く支えてくれるはずです。